最近よく聞くようになった「実家じまい」という言葉。実家じまいとは、親の他界や施設入居によって実家に住む人がいなくなり、それに伴い実家を整理して引き払うことですが、それには多大な労力と時間がかかります。そうならないためにも、せめて親が元気なうちから始めておきたい実家の片づけ。今回相談に訪れた聡子さんは、数年ぶりに帰った実家のモノの多さに驚き、途方に暮れてしまったそうです。話を聞いてみましょう。

 


実家の部屋が足の踏み場もないほどに!?


今年の夏、2年半ぶりにお盆に帰省することができましたが、久しぶりに帰った実家はモノが溢れ、もともと自分の部屋だった空間にいたっては足の踏み場もないほどでした。

母が趣味でやっているパッチワーク用の布がタンスにギッシリ詰まっていて、日用品のストックも両親が2人で暮らしているとは思えないほどの量です。私たちが子ども時代の思い出の品も残っていますし、コロナ禍で買い足した健康器具や大量の本、食器、寝具など、明らかに不要なのでは? と思われるモノが所狭しと置かれていました。

両親はともに70代半ばでまだまだ元気ですが、今後のことを考えると、この辺りで一度片づけておいた方が良さそうな気がします。とはいえ親の家なので、むやみに片づけを促すことはできません。何か良い方法はありますか?

 
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