腰痛の予防には、”腰以外のある場所”を動かすことが大事!【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


体の「動きたい場所」と
「動きたくない場所」を知っておく

腰痛の予防には、”腰以外のある場所”を動かすことが大事!【産婦人科医・高尾美穂】_img1
 

腰痛に悩んでいる人に、知っておいていただきたい体の仕組みがあります。
それは、私たちの体には、「動きたい場所」と「動きたくない場所」があるということです。
体の作りとして、もともと動く役割の場所と、支える役割の場所があるのです。

動く役割の代表的な関節は、肩関節と股関節です。
この2つの関節は、体の中で一番大きな可動域を持っているので、しっかり動かせるようにしておくことが大切です。
なぜかと言うと、大きく動かせるはずの部分が動かないと、その上下の、動きたくない場所がカバーすることになるからです。

たとえば、股関節の上には骨盤があって、骨盤の中央には仙骨(骨盤中央の逆三角形の骨)があり、その上に腰椎(腰の骨)が繫がっています。

腰椎は、骨が積み木のように重なった状態になっていて、その積み木の間にクッションの役割をする椎間板があります。この腰椎は、本来は動きたくない場所、つまり支える役割の場所です。

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腰椎は5度ほどしかねじることができない


腰椎と似た構造の部分に胸椎(首の頸椎と腰椎の間の骨)があります。
胸椎も腰椎と同じように骨が積み木状に重なっていますが、腰椎と違う点があります。腰椎は積み重なった骨がずれないように留めるツメのようなものが下の骨に向かって出ています。
これがあるので腰椎は5度ほどしかねじることができません。

これに対して、胸椎にはこのツメがないので、 30度程度はねじることができます。つまり胸椎は動きたい場所なのに対し、腰椎は動きたくない場所なのです。

胸椎の動きが悪くなると、その動きを代わりに腰椎がすることになります。
体をねじるとき、胸椎が 30度ねじれればいいのですが、動きが悪いと、代わりに腰椎を無理にねじることになります。これが続くと常に腰椎に負担がかかり腰痛が起きるのです。

 
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