せっかく手間と時間をかけて白髪染めをしても、ふと鏡を覗き込んだ瞬間に髪色が褪せたりギラつきに「え! 髪を染めたばかりなのにもう褪色??」「この先、何回、髪を染めなきゃならないの……?」とモヤモヤを感じることも多くなってきます。

グレイカラーという選択がポジティブになった世の中でも、40代・50代であればまだ白髪の分量もそう多くはなく、黒と白の髪色が混在するケースが大半。そのため、白髪染めを月1回のヘアケアとしてきちんとこなせればいいですが、できればカラーリングの“過度な褪色”は、極力避けたいものです。

多くの美容師や毛髪診断士の方を取材していると、白髪染めやカラーリングは、髪や頭皮へのダメージを軽減する意味でも、なるべく3週間は期間を空けたほうがよいそうです(ただし、使用する白髪染めやメニュー工程によりまちまち。詳しくは担当の美容師さんに相談を)。
そのためには根元から生えてくる白髪は仕方ないものの、既染毛の褪色を抑えるだけでも見た目の印象と心のありようは随分明るくなります。では、どうするべきか。まず意識してほしいのが洗髪です。

 

髪を染めてから24時間以上は洗わないほうがいい理由

 

ヘアサロンで白髪染めをすると「今日は髪を洗わないでください」と言われたこと、ありませんか? 
髪を染めた直後は、髪表面のキューティクルが開いた状態。特に染めてから24~48時間は、色素沈着が最も不安定な状態になるため、すぐに洗髪してしまうと開いたキューティクルから色素が流れて色落ちしてしまうのです。

染めた後は最低でも24時間は洗髪を我慢するだけでも、色の定着は随分アップします。さらに、染めてから1週間~10日はカラーヘア専用シャンプーを使用すると、より髪色を長期的にキープできます。また、アミノ酸系シャンプーで優しく洗うことも過度な褪色予防につながります。

 
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