やっと秋の気配が感じられるようになった昨今。欧州では一足先に、プリンセスの皆様が秋ファッションで公務に従事されています。そんな中注目したのが、パンツスーツをお召しになっている方々が多いこと。
ここ最近一気にパンツやパンツスタイルが増えたキャサリン妃も、先週の公務で選ばれ、その他レティシア王妃や、ヴィクトリア皇太子妃、メアリー皇太子妃、シャルレーヌ公妃など、お洒落プリンセス達がこぞって、パンツスーツを着用されていて、どうやら、欧州ロイヤルの間ではパンツスーツがトレンドのよう!

とはいえ、やはり各国を代表するプリンセスの方達。上品な”ロイヤルスタイル”は共通していますが、個性によって印象やコーディネートは異なるもの。

さて、どんなパンツスーツを選び、どんなコーディネートをされているのでしょう。いよいよ日本でもこれからが秋本番。そしてファッションといえば秋です! 単品で着回しも可能なパンツスーツで、久々のきちんとスタイルをしてみたくなるかも? そうでなくても、凛とした美しさが素敵なプリンセス・ファッションをご覧ください。

 


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キャサリン妃(英国)は、正統派なパンツスーツ。シングル+スリムで色はネイビー


9月29日 英国軍の艦艇、“HMSグラスゴー”のクルー達をウィンザー城へ招待。
ジャケット、パンツ/アレキサンダー・マックイーン 白のボディスーツ/ホーランド・クーパー

こちらが、先週ご自宅近くのウィンザー城でご公務をされた際のキャサリン妃ファッションです。程よく色味があるブルーのパンツスーツをお召しになっていました。というのも、この日のお仕事内容は、海軍関連。英国軍の艦艇“HMSグラスゴー”のクルー達をご招待された皇太子妃は、マリンスタイルさながら、ブルーを選ばれたというわけです。

シングルで、肩には肩パッド、ウエストを絞りボディにフィットしたジャケットに、スリムでくるぶし丈のパンツとのセットアップは、アレキサンダー・マックイーンのもの。中には、ボディスーツをお召しになり、爽やかなブルー×白のコーディネートでした。

このセットアップは、昨年1月のZoom公務の際にお召しになっていたものですが、全身で拝見するのは、今回が初めて。昨今キャサリン妃スタイルの中で、飛躍的に増えているパンツスーツがこの日も登場しました。このパンツのセットアップは、他の色もお持ちなほどお気に入りです。

キャサリン妃が選ばれるのは、ベーシックなデザインに、女性らしくスタイルをよく見せてくれるこだわりのシルエット。そして上品かつロイヤルらしい正統派カラーであること。
これらが、着回しをする際にも便利な理由です。


レティシア王妃(スペイン)は、元ジャーナリスト。パンツスーツは制服的アイテム

2022年9月29日、マドリッドのロイヤル・スパニッシュ・アカデミーで行われた、ミーティングに出席。 ジャケット、パンツ/ビンバイローラ バッグ/ニナリッチ ミュール/スティーブ・マデン 写真:REX/アフロ

続いてスペインのレティシア王妃。キャサリン妃とファッションの比較をされることも多いですが、パンツスーツに至ってはこちらがより筋金入り。なんと言っても、スペイン王室入りをされる前はジャーナリスト! パンツスーツはまさに仕事着であり、ロイヤルメンバーとなられてからも日々の公務の際には、同様にパンツスーツをご愛用。そんなレティシア王妃も先週、こんなパンツスーツをお召しになっていました。

グレーにダブルのジャケット。少しメンズライクなオーバーサイズのシルエットに、パンツは細めシルエットのくるぶし丈で軽さを出した良いバランスに。インナーにはVネックのハイゲージニットを合わせてラフな大人スタイルといった印象も与えますね。一見シャープでシンプルに見えるコーディネートですが、仕上げの靴がスエードとPVCのミュールと、ここで遊びと女性らしさをプラス。モードなスタイルに仕上がっているところが、さすがレティシア王妃です!

メアリー皇太子妃(デンマーク)は、グレーのプリンスオブウェールズチェックをセレクト


2022年9月27日 デンマーク、コペンハーゲンのロ イヤル・アリーナにて。 ジャケット、パンツ/アレキサンダー・マックイーン

こちらはデンマークのメアリー皇太子妃のファッション。
先週、授与式に出席された時のスタイルですが、グレーにグレンチェックのジャケット+パンツに、ブルーのニットをお召しになっていました。シングルでボディフィットしたシルエットのジャケットと、スリムなパンツ……。キャサリン妃と同じ特徴ですが、実はブランドも同じ、アレキサンダー・マックイーンなんです。兼ねてからお顔やファッションも似てると言われるお二人は、極似アイテムもお持ちのようですね。
微妙に異なるのは、シックな色や柄を選ばれることと、パンツのウエスト部分にタックが入ったお腹がラクチンなシルエットを選ばれていること。年齢が上な分、より落ち着きのあるものや体型カバーをしてくれるシルエットを選ばれているのでしょう。

実はこのチェックは“プリンス・オブ・ウェールズ”チェックとも称され、まさに今現在、キャサリン妃の夫である“ウィリアム皇太子のチェック”とも言える柄なんです。元々似たお二人の間で、今後益々ファッションに共通点が増えそうな予感です。