美姿勢に見える服を6回にわたってお送りしてきたこの企画、ボディラインが出ないゆったりシルエットは逆に姿勢が悪くだらしなく見えるという気づきや、ベストな首まわりの開き、肩のデザインなどディテールを追求し大人にとって似合うデザインとバランスを見つけ出せれば美しく服を着こなせるとわかりました。
最終回の今回ご提案するのは、すでに定番アイテムとなっていると思いきや、まだ羽織ってみたことがないという人も意外と多い「ジレ」。気になるお悩みをすべて解決してくれる救世主のようなアイテムの選び方を、体型や姿勢の変化に悩むモデル前田ゆかさん(51歳)が、体型や気分に合わせた大人の服選びに精通するスタイリスト望月律子さんに伺いました。
着るだけでスラッと見えてサマになる、楽ちんアイテムが元気のない日に必要なんです
前田さん:疲れている日ってありますよね。気分が乗らない日。朝美容でその日の気合いを入れてよし頑張ろう! と思うようにしています。EMSの美顔器で顔を整えて首のリンパを流して……。手をかけているうちに自分に自信が出てきて、気持ちよくスタートできると思っています。でも服まで手が回らない時もあって。そんな日に頼りになるアイテム、着ていて窮屈さを感じないアイテムがあったらな、と。
望月さん:それがジレです。ジレにはロング、ショート、襟あり、襟なし、そしてフーデットとさまざまなデザインも登場していて、選び方次第で変化も楽しめます。何より、体のラインをスッキリと見せてくれ、姿勢もキリッと、ヒップや脚のラインもさり気なく見せられるアイテム。袖がないので窮屈さも感じません。カーディガンほどほっこりせず、ジャケットほど緊張感のない程よいものなんです。
前田さん:そうですね! ジレは好きですが選びで失敗したことがあります。数多く出ているジレの大人に似合う選び方を考えたいです。
前田さんの悩み
「ボリュームのあるトップスとボトムスを合わせると野暮ったく見えてしまいます」
「前回でも紹介した苦手になってしまったコーディネート。ボリュームのあるトップスとボトムスを合わせるとメリハリがなく緩んだ雰囲気がそのまま出てしまうんです。着ていて楽なスタイルなので自宅とスーパー、ご近所ぐらいなら良いのかもしれませんが、もう少しおしゃれしたい日には不向き。最近はもう少し背筋が伸びるコーディネートが気分です」
望月さんの提案①
「肩部分の幅に注目。ロングなら膝下ぐらいがベストです」
望月さんの提案②
「ダブルのジャケットと同じ表情なのに窮屈さのないジレです」
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