ファッションエディター松井陽子さんが小旅行に着ていったダウンジャケットのコーディネートを紹介します。
 

皆さんこんにちは。
お変わりなくお元気ですか。

すこーんと天高い、秋の空。澄み切った青が本当にきれいですねー!
ついつい見上げながら歩いてしまいます。

そんな11月。撮影したり、原稿を書いたり、仕事もしていますが、私にとっては、心と体のメンテナンスの月でもあります。

夫婦揃って人間ドックに行ってきました。事前準備も忘れないし、懸念事項があったらお互い認識できるし、揃っていくのは意外とメリットが多いんです。都内の大学病院なのですが、そういうご夫婦も結構見かけます。

心のメンテナンスは、ドライブがてら小旅行へ。日常に海があるし、特にこの季節は、高原や山へと気持ちが向かいます。はっとさせられるような美しい景色に目も心も癒され、新鮮な空気を思いっきり吸い込で身体の隅々までリフレッシュ。新そばに、きのこ、りんごに柿。締めは温泉。お土産はその土地の新米です。……最高だー!(笑)

最近は立て続けに長野県へ。蓼科は昔から家族のお馴染みの場所で、軽井沢もそう。もともと馴染みのある県ではあるのですが、この1~2年、ぐっと近くに感じるようになった松本や上高地も長野県。大人になった今の自分の感度としっくり来るのが心地良くて、大好きです。

先週末訪れたのは、飯山美術館。信州の飯山は古くから和紙で有名な土地。そこで友人の和紙作家、森田千晶ちゃん(@morita_chiaki)が展示を行っていました。

 

千晶ちゃんの和紙は、……ぜひ直接ご覧いただきたい!(笑)

原料となる楮(こうぞ)の刈り取りから手漉きまで自分の手で行う彼女。洗練されたモチーフとふんわりと柔らかな和紙の風合い。繊細にたゆたうさまに魅了され、作品のダイナミックさ圧倒されて……。私にとっては、どこかセラピーのようになんとも心地の良い新次元のアートです。

 
 

飯山美術館での作品展は間もなく終わるようですが、都内や各地で展示もやっているので、ぜひチェックしてみてください。

 

その日も千晶ちゃんは、美術館の駐車場の一角でこれまたスケールの大きな和紙づくりに取り組んでいましたよ。

これがまた、偶然にも、息子が小学校の国語の授業でまさに「和紙」を学んだばかり! しかも私も授業参観でその様子を見ていたという(笑)。授業で一緒に動画も見て、原料から工程、洋紙との違いや和紙ならではの特徴などを知り、子どもたちの意見や感想を聞いて、多少の知識とともに訪れたものだから、それも楽しかった!

たまたまそんなことを美術館の館長さんお話したら、美術館の奥の手すき和紙の体験工房まで案内してくださり、道具の使い方など一通りレクチャーしてもらうという幸運にも恵まれました。そして刈り取ったばかりの楮の枝までいただいて。翌日息子は勇んで学校に持って行きましたが、クラスのみんなに喜ばれたに違いないですね。
 

 
ダウンジャケット#ヘルノ
ボーダーTシャツ#マディソンブルー

と、文字通り「行楽」の秋。大活躍しているのがこのダウンジャケットです。
……いきなり本題に戻りました(笑)。

ヘルノの定番のフォルム。ケープスタイルの「Aminta」というシリーズかと思います。

ダウンジャケットはじつはここ何年間かずっと探していて、結局ヘルノの定番に落ち着いたというのが自分でも新鮮です。灯台もと暗しのような(笑)。  同じシルエットのダウンベストをかれこれ10数年来愛用しているので。

 

暖かいダウンがあれば、インナーはロンTでOKというのが今の季節にうれしい! 特に長時間ドライブの日はその気軽さも大事です。

決定打になったのが、色と素材感。ツヤツヤしてないマットなカーキカラーです。このニュアンシーなカーキはイタリアブランドならではと言えるのではないでしょうか。ゴールドのようなベージュのような、どこか華やかな色の余韻が感じられます。優雅さがあって、どうやってもスポーティに終わらない。

ボーダーTシャツ&フェード感のある古着のデニムとも、マルジェラのタビブーツのブラウン系カラーともとっても相性が良く、いい意味でラフさを消してくれるところも気に入りました。

ヘルノといえば、の、顔がちょこんと乗るような高めに立ち上がる襟元と少し短めの袖が作るシルエット、キルティングの幅もそう。ちょっとリッチで、近未来的な空気感があって、着るだけでおしゃれバランスを完成させてくれるのはさすがです!

 

着丈は短いタイプも好きですが、寒がりとしてはヒップラインまで隠れるほうが安心。長いデザインを選びました。

冬の「今日のコーデ」にきっと何度か登場している、私の冬のロケの相棒GOLDWINのダウンジャケットは、アウトドアっぽくってスノボにも行けそうなデザイン。それがあるので、違うベクトルのものがいいかな、という気持ちもあります。

トレンドのビッグシルエットのダウンジャケットも可愛いので気になりますが、手持ちの洋服とのバランスを考えると、ちょっとピントが合わなくて。


……と、色々考え抜いて選んだ一着。悩んだだけあって、これは買ってよかったです!

ヘルノは生地とカラーのラインナップがとにかく豊富。選択の悩みは増えますが、眺めているだけでも楽しくなるのは間違いない(笑)。

「ストールを持ち歩くよりも手軽だからと、あえて袖の短いタイプを選ぶスタイリストさんもいらっしゃるんですよ」とPRの方のお話にも納得。さすが、それはナイスアイディアですよね。

メンズでヒットとなった機能素材を使用した「ラミナー」シリーズのレディースライン、リサイクル素材を使用した「グローブ」など、老舗でありながら、常に挑戦を続け、新しい風を吹き込んでいるのもヘルノの魅力だなとつくづく思いました。

中には、ラグジュアリーな生地の短め袖のダウンジャケットもあり、本国ではドレスに合わせたりするそう。いかにもイタリア! 素敵ですー! 


寒くなる冬を前に、この気持ちの良い秋を楽しみましょう!
それではまた2週間後に。
 

Good day!!
松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628

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