「蘭」「菊」など日常では飾らないお花がお正月らしい”華やぎ“を演出

お好みのお皿の上に、マグノリアの葉、松、枝、山帰来(サンキライ)、松ぼっくりを置き、小さな花瓶や瓶にお好みの花を一輪刺す。

渡邉:好みもあると思うけれど、「蘭」や「菊」ってあまり普段使いはしないじゃない? だからこそ特別感が出るし、たくさん飾らなくても1本で充分華やかなところもいいんだよね。

 

はまじ:なるほど~! たしかに自分で買ってきたり、いただくブーケにはあまり入っていないかも。”いつもと違う”というのは新年の改まった気持ちにも合っている気がするね。

渡邉:グリーンや枝物は、定番の松に加えて、マグノリアの葉が”いい仕事“をしてくれます。表がグリーンで裏が茶色なので、ところどころ裏返して置くと、茶色の葉が全体をぐっと引き締めてくれて。あとは松ぼっくりや枝をランダムに。はまじさんのお家にはお子さんが拾ってきた枝や松ぼっくりがあると思いますが(笑)どちらも花屋にもあるので安心してください。

蘭の代わりに大輪のポンポン菊にしても。

はまじ:菊もいいねえ。大振りのポンポン菊は一輪で存在感があるね。あと水引を置くことでさらにお正月らしさが出た!

渡邉:水引がなくても充分にお正月らしさは出ていたけれど、水引があると「お正月飾り」っぽさが増すんだよね。

はまじ:そうだね。前回もゴールドのリボンでクリスマスに、水引でお正月に、と変えていたもんね。

渡邉:蘭や菊はパッと華やかになるので使いましたが、グリーンや水引だけでお正月感がちゃんとあるから、普段通りのお花でも大丈夫。たとえばオオニソガラムを活けると……。

こちらのお”正月アレンジ“のプラスしたのは八重咲きの百合「ノーブルリリー」。

はまじ:本当に! フラワーアレンジメントというとお花が主役でいちばん印象を左右するのなかなと思っていたけれど、グリーンや枝もの、そしてリボンや水引などの存在ってかなり大きいね。

渡邉:そうなの。それがわかっていると普段飾るお花の選び方も楽しくなってくると思うよ。最後にもう少しこじんまり飾るくらいでいいかなという人のための、もっと簡単なアレンジを紹介するね。