非主張的な人が攻撃的な人に伝えるときに準備すること
非主張的な人が攻撃的な人に何かを伝えたいとき、つい緊張してしどろもどろになり、結局言えずに終わってしまうことが多いものです。話しかけにくいときは、事前に準備しておくことがおすすめです。方法には2段階あります。
まず、伝えたいことをその都度言語化して、書き出して整理しておく。これが事前準備の1段階目です。とくに非主張的な人は、自分の考えを明確にできない傾向があるので、
・○○をわかってほしい
・○○について□□してほしいと言いたい。それは△△だから……
といったように、言葉にして整理しておいたほうがいいでしょう。
2段階目では、用意したフレーズを言い慣れておくようにします。非主張的タイプには、口ごもったり、長い話になったり、語尾が不明確だったりする人が多いので、「明確に端的に伝える」という成功経験がないというケースがよく見受けられます。でも、言い慣れていないフレーズですから、紙に書き出したとしても、急に言えるはずはありませんよね。
そのため、「声に出して言う」という、ひとりロールプレイング練習をおすすめしています。また、緊張していると、練習したことでも実践ですぐにスムーズには言えないものです。本番で緊張していても、自然と口から出てくるぐらい言い慣れておくようにしましょう。最初のうちはとくに、ひとりロールプレイングで何度か言う練習が必要なのです。自動車の教習所でも、教習所内で練習をせずに一般道路を運転することはありませんよね。それはコミュニケーションも同じことです。何度も練習をすればかならず言えるようになるでしょう。
実際、研修にてロールプレイング実習を3回ほど繰り返し取り組んでいくと、
「攻撃的な人に対面したときも、練習したことが言えるようになりました」
という報告をしてくださる人が増えていきます。焦らず取り組んでみてください。
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