やりがいを感じた外務省に別れを告げて

外務省を辞めることについて、婚約会見の際に、雅子さんはこう述べられました。「6年近く勤めた外務省を去ることに、寂しさを感じないと申しましたらうそになると思います。外務省では大変やりがいのある仕事もさせていただいておりましたし、大変学ぶべきところの多い尊敬すべき先輩や同僚にも恵まれて、とても充実した勤務でございました。でも、昨年(平成4年)の秋、本当にいろいろと考えた結果、いま私の果たすべき役割というのは、殿下からのお申し出をお受けして、皇室という新しい道で自分を役立てることなのではないかと考えましたので、決心したわけです。今、悔いはございません」1993年2月9日、外務省にて。写真/JMPA

退職のご挨拶のため、外務省を訪れた雅子さん。キャリア女性らしいネイビーのジャケットに、お得意のスカーフ使いで華やかさを。写真/JMPA

 

婚約のご挨拶は清楚なワンピースで

 

皇太后良子さまに婚約のご挨拶をするため、吹上御所に向かわれる際には、清楚な雰囲気の淡いピンクのコーディネートで。シンプルなアイテムの中で、ヘッドピースのファーがアクセントになっています。1993年4月、東宮仮御所にて。写真/JMPA