ミモレ読者の皆さま、年末はいかがお過ごしでしょうか?
読み物記事担当の山本です。
お休みに入りゆっくりされている方、まだ仕事されている方、お子さんの冬休みが始まりむしろ忙しい方……それぞれかと思いますが、皆さま一年お疲れさまでした。そして、大切な時間にミモレをご覧いただきありがとうございます。
毎年恒例の編集部員の年末のご挨拶、何を書こうか散々迷いましたが、私なりの今年一番の変化である「ミモレの企画で髪をバッサリ切ったこと」についてお話ししようと思います。
ざっと20年でしょうか。
ほんの数ヵ月前まで、私は「黒髪ロング」という、ほぼずっと同じ髪型をしていました。
というのも私は幼少期から「くせ毛・多毛・剛毛」の三重苦に悩まされており、色々と試行錯誤した結果、このコンプレックスを隠すには黒髪ロングが一番無難だと思っていたからです。
(この試行錯誤を具体的に挙げると、パーマをかけたらサザエさんみたいになったり、カラーをしたら髪がとうもろこしのヒゲのごとく傷んだり、ボブ丈にしたら毎朝アフロヘアーのように爆発したり……etc)
多いときには2ヵ月に一度ストレートパーマをかけ、髪を乾かすのに20分は必須、朝起きてから人前に出られる髪にセットするのも20分はかかっていました。要は、人生でかなりの工数を髪にかけており、自分の髪にてこずり続けていたのです。
そんなとき、ミモレの編集会議で「髪を切ってみたい人募集」と聞き、思い切って手を挙げてみたのが始まりです。
『心に似合う髪型』という連載で、ヘア企画の権威・さとゆみさんがカウンセリングを行い、美容師さんを選んでくれるというもの。そんな企画ならば、私の髪も少しはマシになるのでは……と、淡い期待を抱きました。
そして、さとゆみさんのカウンセリングのとき。
色々と質問をされて自分で気づいてしまったのですが、私はどうやら髪質のコンプレックスだけでなく、「女子力」とか「モテ」に無意識にこだわりがあったようで、それもあって長い髪から脱せずにいたようなんです。
思えば高校生の頃はアムロちゃん、女子大生の頃はエビちゃんOL全盛期……という10代・20代を過ごしてきて、あの頃は本当に皆同じような髪型やメイクをしていました。(少なくとも私の周りは多かった)
そして、その王道に必死に近づくほど、女子ヒエラルキーの上位にいられるような、恋愛も人生もうまくいくような。「そんな大袈裟な!」と思われるかもしれませんが、ミーハーな学生生活を送った経験がある方なら少しは共感してくれるかもしれません。
流行りに乗っていた若かりし自分を否定する気はありませんが、それにしても、私はこの「女子力」に囚われ、あまりにも長い間、自分のアップデートができていなかったんです。
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