大学生の時から、イベントスタッフなど、派遣の仕事をよくしていた筆者。毎回現場は変わるのですが、とにかくパワハラ、セクハラに遭うことが多かったのです。
ある時は、派遣先の店舗に到着したら担当者に、「本当は派遣なんかいらないんだよ。上が手配しちゃってほんと迷惑」と言い放たれ、そこから1日中何をしても怒鳴られたという経験も。そもそも不機嫌な担当者に怒鳴られることは、もはや日常茶飯事でした。
それ以外にも、百貨店で1週間開催される催事にヘルプで行ったときは、お客さんの見えない台の下で、一緒に働く社員からみぞおちに肘鉄を食らったこともありました。
スーパーで試食販売をすれば、お客さんにセクハラ発言をぶつけられることが何度かありましたし、いきなり手を握られたりすることも。もちろん毎回ではありませんでしたが、例を挙げたらきりがない! というほど、とにかくいろんなハラスメントに遭ってきました。
そして、それは自分に隙があるから? ビクビクして下手に出すぎだから? など、自分に原因があるんじゃないか、と、自分を責めることもありました。
派遣というのは立場が弱いですから、ぞんざいに扱われやすいというのもあると思います。が、理由はそれだけではなさそうで……。
「声が小さい」から、ハラッサーに狙われやすい?
先日、作家の柚木麻子さんとトークイベントをご一緒したところ、お互いに経験のある「試食販売」の仕事の話題になりました。声がよく通る柚木さんは、試食販売の現場でハラスメントに遭うことはなかったと言います。
声が通りづらく、友人から「肺から空気が漏れてるみたい」「ウィスパーボイス」と言われる私とは対照的。もしかして、このウィスパーボイスも、ハラッサー(ハラスメント加害者のこと)を引き寄せていた原因?!
でも、そんな柚木さんも、育児疲れで元気がない時、知らない人にベビーカーを蹴られるという被害に遭ったそう。やっぱり、ハラッサーって人を選んでるんですよね。意地汚い!
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