見た目がギャルっぽくても、人を傷つけるのはギャルじゃない
ーTikTokなどに投稿されている様々なシチュエーションでのギャル動画、バズっていますね。どれもリアルで、見ているだけで元気がでます。
荒川:コロナ禍で飲み会もなくなって、みんなで会われへんくなるのがすごく寂しくて、友達のまねをやってただけなんです。SNSを始めた時も、「ギャルが流行る/流行らん」とかどうでもよくて。ただ好きでやってます。
ー「ギャルあるある」の動画で意識されていることはありますか?
荒川:コンビニ前でしゃがんでるのがギャル、っていうイメージが世間的にはある。でも、全然違うくて。むしろ、たむろしてる人がいたら注意するのも、ギャル。ちゃんとあかんことはあかんって言ったりとか。イメージと逆なことも多いと思います。人を大切に思う気持ちを持ってる。
私の周りのギャルってすごく優しくて。私、見た目がギャルっぽくても人を傷つけるのはギャルじゃないと思っています。イメージを変えたいなっていうのがガチであったんです。だから、ギャルが悪く見えるような「あるある」動画、ほんまに一個もあげてないんですよ。ギャルのいいところを伝わるようにしてて、「ギャルのイメージ変わりました」って言ってもらえるのがすごくうれしくて。
―影響を受けたギャルはいますか?
荒川:小森純ちゃんと鈴木奈々ちゃんです。今付けてるつけま、小森純ちゃんと益若つばさちゃんのプロデュースしたものなんですけど、「伝説の二枚重ね」って呼んでます。地元や、バイト先のギャルもすごくすきです。
―ギャルになって、というかギャルで生まれてよかったと実感したことってありますか。
荒川:いやもうギャルのおかげしかないですよね、活動全部が。「ギャルはキャラでしょ?」とかよく言われるんです。それはそれで別に全然いいんですけど、キャラやったら、人生懸けられへんけどなぁって思います。
―もう、ギャルに人生を懸けているんですね。
荒川:あ、そうですね! 全ベット(全賭け)です!
―今ギャルって、コンサバ化してきてると思うんです。平成中期には白ギャルが浸透して、最近さらに、赤文字系雑誌に寄ってきているというか。ギャルとそうじゃない人との境界が溶けてきているように思います。その中でも今のザ・ギャルなスタイルを貫かれる理由ってありますか?
荒川:私は、ずっと憧れをもってた平成ギャルが一番可愛い姿だと思ってて。それがこのスタイルなんです。だから、化粧が変とか派手とか言われても、何も思わないです。もしこのメイクじゃない時に誰かに会って、それが私と思われるのがすっごく嫌で。このメイクしてる時が一番好き。テレビに薄いメイクで「私」として座るのは無理かなあって思います。
―貫くもなにも、これが「私」って感じなんですね。
荒川:はい、二重幅広くて、目ぐりぐりでっていうのが、昔からすきなんで! つけまはドンキなんですけど、つけまコーナーで、バサバサのやつが隅に追いやられてるんですよ。緊急事態です(笑)。ちなみに今日の服は109ですね。原宿とかはまだイケイケです。通販でダンサーさんの衣装みたりしてます。貫いてるって言われて、逆にびっくりしました。え! そう思われてるんやって!
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