魅力的でかっこいいOver50の女優が増えているハリウッドで、またひとり、お手本にしたいと思える存在が増えました。それは、日本時間1月11日に開催された第80回ゴールデン・グローブ賞授賞式で主演女優賞を獲得した、中国系マレーシア人女優のミシェル・ヨー。
元ミス・マレーシアの経歴を持ち、1984年にサモ・ハン・キンポーの映画で女優デビューしてから約40年。彼女が60歳にしてついにゴールデン・グローブ賞を受賞したというニュースは、アジア人女性だけでなく、世の中の多くの人に希望と勇気を与えたのではないでしょうか。
ミシェルが主演したのは、新進気鋭の映画プロダクション「A24」による『
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。仕事と生活に疲れ果てた平凡な主婦が、マルチバースの世界に入り込み、カンフーマスターとして世界を救うという破天荒なストーリー。夫役を演じたのは、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『グーニーズ』の子役として知られる、キー・ホイ・クァン。キーはこの役で助演男優賞を獲得し、ふたりはめでたくダブル受賞を達成。アジア人俳優の快挙となりました。
実はミシェルが演じた役は、元々はジャッキー・チェンにオファーされていたもの。結局ミシェルが演じたことによって大ヒットとなり、同作品は今年度のゴールデン・グローブ賞で作品賞を含む6部門でノミネート。ミシェルは香港のカンフー映画のほか、ピアース・ブロスナンがボンド役を務めた1997年の『007/トゥモロー・ネヴァー・ダイ』では歴代最強とも思える強いボンドガールを演じており、アクションシーンはお手のもの。そんな彼女にとって今作はまさに当たり役だったのですね。
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