先週日本列島を襲った大寒波以来、全国的に厳しい寒さが続いています。例年2月の初旬は、一年で最も寒さが増す時期。高齢の親がいると、熱中症と同じぐらい「寒さ」も気にする必要があるということをご存知でしょうか。この時期は、急激な寒暖差によって血圧が乱高下し、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす「ヒートショック」が多発します。今回の相談者・直子さんも、テレビでヒートショックの怖さを知って、離れて暮らす父親が入浴中に倒れたら……と心配しています。話を聞いてみましょう。

 


離れて暮らす風呂好きの父


広島にひとりで暮らす75歳の父は大のお風呂好き。実家は古い戸建てで冬場は外かと思うほどの寒さになるので、「風呂場で温まるのが至福の時」と言って、熱めのお湯に入り続けています。設定温度は42〜43度ぐらいでしょうか。私は熱すぎてすぐに出てきてしまうほどですが、父は「熱めのお湯にしっかり浸からないと温まらない」と言って聞きません。

ただ、父は糖尿病を患っていて、医師からは「熱めのお湯に浸かると血管が広がって、冬場は特に血圧低下を起こすので注意するように」と言われています。それなのに父は頑固で、これだけは譲れないと言うのです。

長年やってきたことですし、好きなようにすればいいと思っていましたが、先日友人のお父さんが風呂場で倒れて救急搬送されたという話を聞いて怖くなってしまって……。

友人の父親は、入浴中に熱中症を起こして倒れてしまったそうです。その矢先、テレビで入浴の前後に起きやすいヒートショックについて取り上げられていて、何としてでも入浴方法を変えてもらわなければ……! と思ったのです。父を説得するためにもその怖さを教えていただけますか?
 

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あなたはヒートショック予備軍かも!
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