見た目価格数万円でも値札を見ると数千円というギャップ
とはいえユニクロはコラボ以外は定番っぽいデザインが多いのでは? と思っていたのですが、室井さんに伺うと、「展示会で見かけましたが、2023年は色ものが多く、フェミニンだけれど自由な感じのデザインもありました。おすすめは、Uniqlo U(ユニクロ ユー)というラインです」と、希望を感じさせるコメントが。ユニクロの店舗があまりにも広大なこともあり、話題のコラボ以外スルーしがちで失礼しました。
「Uniqlo Uはクリストフ・ルメールがディレクションを務めるデザインチームが手がけています。他にも、モデル、アートディレクターでもある、イネス・ド・ラ・フレサンジュとコラボしたラインもありますよ」。最近記憶力が減退し長い名前は何度聞いても覚えられない……とりあえず憧れのフランスのおしゃれセンスが息づいていることがわかりました。
室井さんにユニクロショールームに連れていっていただき、ショールームでPR担当の方とも会い、さっそく室井さんに選んでいただいた服を試着させていただきます。ショールームは、高密度のユニクロ店舗とは違った、セレクトショップのような服の陳列で、かなり洗練されていてテンションが高まりました。しかも見た目価格数万円でも値札を見ると数千円というギャップに心の琴線が震えます。
「このラウンドミニショルダーバッグはすごい売れているんです。海外から人気に火がつきました」と、PR担当の方が、半円状の絶妙なサイズ感のバッグを出して見せてくださいました。
「いくらですか?」
「1500円です」
「安い……安い!」
思わず夢グループの通販番組のように叫んでしまいます。
Uniqlo Uのイエロー系ワントーンコーデでオシャレ上級者見え!
そして1ポーズ目を試着させていただきました。さきほど話に出たUniqlo Uシリーズで、イエローのナイロンポンチョと、ベージュ系のジョガーパンツ、ノースリーブTシャツにイエローのVネックカーディガン、というワントーンコーデが、ハイレベルな統一感とこなれ感を醸し出しています。カーディガンはボタンを下2つ外すのが抜けポイント。白いバレエシューズとバゲットバッグも軽やかです。全くこういう着こなしの発想はありませんでした。自分だったら無難にグレーのスカートとか合わせそうです。
身も心も軽くなり、価格を聞いてさらに天国のような心持ちに……一番値段が高いのは4990円のパンツで、あとは3000〜4000円というお値打ち感。しかも990円という単位で、コスパ感が高まります。ありがとうー10円!
難しいと思っていた黄色系も、これだけ手頃な価格なら挑戦しても良い気持ちになります。安さは可能性。安さは人を大胆にしてくれます。値上げラッシュで硬直していた心が、少しずつ解き放たれていくのを感じました。
(次回、室井さんのユニクロ最新アイテム着こなし提案を更にお届け!)
ユニクロ ユー春の最新作【辛酸なめ子さん着用アイテムの写真もあります!】
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スタイリング/室井由美子
写真/目黒智子
ヘア&メイク/コンイルミ(ROI)
構成/露木桃子
前回記事「一般参賀初参加の愛子さま、一礼してから手を振りはじめられ...奥ゆかしさに心を掴まれました【辛酸なめ子】」>>
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