40代後半、チャレンジするなら今しかないと思った


全11回にわたって行われた、各ブースでのカジュアル面談。すべての回で、参加者と企業との会話が盛んに行われていた姿が印象的でした。

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イベント終了後、実際の参加者は今回のイベントをどのように感じたのか、話を聞いてみました。

「とても多くの企業から話を聞くことができて、本当に良い機会でした。私は短大を卒業後、自動車メーカーで一般職として働いた後、スキルアップのためにIT業界で働きました。でも、体を壊して短期間で退職。それから派遣社員になり、子ども2人を出産したのちは夫の海外赴任に同行していたため、仕事をしていない期間が13年ほどあります。

私も40代後半なので、仕事に再チャレンジするならこれが最後の機会ではないかと思い、『Pathfinder』に挑戦することに決めました。少し遅いスタートですが、また新しい道に進めるのかなと思っています」

13年のブランクはあるものの、イベントには人材育成に力を入れている企業が集まっていたため、特に不都合を感じることはなかったといいます。翌日から始まる採用選考に向けて、大きな期待を膨らませている様子が伝わってきました。

 

LINEが使えるなら大丈夫。IT業界はそこまでハードルが高くない?

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イラスト:Shutterstock

そして、今回のイベントに参加したtoBeマーケティング株式会社の人事の方にも、非IT業界からIT業界を目指す際のポイントについて話を聞いてみました。

「IT業界の企業に入社したばかりの頃は、情報量の多さに戸惑う方は多いかもしれません。でも、新しいサービスやツール、ニュースに興味関心があり、なんでも好奇心を持って知ろうとする方であれば次第に慣れてくると思います。とはいえ、必要以上にハードルを上げて考えなくて大丈夫です。ほとんどの方がLINEを使っていると思うので、その延長だと考えていただけたら。

また、これまで経験したことを、IT業界の中で活かすことも可能です。業界の中でもコミュニケーション力が必要な仕事はたくさんありますし、相手の要望をくみ取る力が求められることもあります。ご自身がやってきたことを、ぜひ振り返っていただけたらなと思います」

今回の就職イベントは、昨年に引き続き開催が2回目になるといいます。昨年行われたイベントでは、ヨガインストラクターやアパレル業界で仕事をしていた方などの就職が決定し、現在はIT業界で仕事をしているそうです。

最近、目にする機会が増えている「リスキリング(学び直し)」という言葉。学び直すことで、その先の人生にどうつながっていくのかイメージを持ちづらい部分もありました。しかし、今回の『Pathfinder』を通じて、需要のある知識や技術を学んでいくことで、実際の就職に結びつき、新たな人生を描くことにつながるのだと感じました。
 


構成・文/市岡光子
 

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