こんにちは! ミモレブロガーの吉澤穂波です。今日はブログではなく「キャリアと人生」のカテゴリで書かせていただいています。

私ごとですが、29歳までアスリートとして活動し、その後10年ちょっとを会社員として、そして2年前からは家業を継ぐため建築系専門学生として勉強しています。「面白いキャリアですね」「サードキャリアだね」とおっしゃっていただくこともある中、ずっと前からある思いがありました。

「キャリア」って何なの?
なんで「キャリア」を考える必要があるの?
「キャリア」って、私に関係があるの?(ないよね)

こんなことを書くと咲子編集長に叱られそうですが、正直なところ、そんな思いがあったんです。だから、キャリア記事が読まれないというのも、なんとなく納得。私にとって「キャリア」って、“自分とは隔てられた場所に、ぽわんと浮かぶキラキラした何か”といった感じでした。だから、たまに眺めて「あぁ、きれいだなあ」と思ったり、「でも私には関係ないよね」と思ったり。

しかしどうやら、そうではないらしいのですよ! 

ご縁あって、咲子編集長も記事で紹介されていた書籍『キャリアをつくる独学力――プロフェッショナル人材として生き抜くための50のヒント』の著者、高橋俊介先生にお話をお聞きすることができました。

そこで私が得たのは、「キャリアを考えることは、幸せな人生を送るために不可欠である」という新たな視点でした。

 

高橋俊介氏
1978年東京大学工学部航空工学科卒業後、日本国有鉄道に入社。1984年プリンストン大学院工学部修士課程を修了し、マッキンゼーアンドカンパニーを経て1989年ワイアット(現ウイリス・タワーズワトソン)に入社。1993年代表取締役社長に就任。1997年に独立、ピープルファクターコンサルティングを設立しコンサルティング活動や講演活動、人材育成支援等を行う。2022年4月より慶應義塾大学 SFC研究所上席所員。主な著書に『キャリアショック』(ソフトバンククリエイティブ)、『自分らしいキャリアのつくり方』(PHP新書)、『キャリアをつくる独学力――プロフェッショナル人材として生き抜くための50のヒント』(東洋経済新報社)など。

 

ワークとライフはバランスじゃない。「統合」が重要だ


――「キャリア」と聞くと、自分とは関係のないことのように感じられます。「キャリア」とは何で、どうとらえたら良いのでしょうか。

高橋俊介氏(以下、高橋): 日本語だと「職業人生」といった意味合いです。しかし、単なる「職業」「ワーク」ととらえるだけではなく、もっと広い視野でとらえていただきたいと思います。

仕事をして生きていく人間である限り、「職業人生(=キャリア)」と、「職業以外の人生」を切り分けることはできません。職業人生が不幸せであれば、職業以外の人生も不幸せになる可能性が極めて高い。であれば、幸せな職業人生、キャリアを歩みたいですよね。

また、「ワークライフバランス」という言葉が知られるようになって久しいですが、私は「バランス」よりもワークとライフの「統合」(仕事もプライベートも人生の一部であると定義し、両輪を回すことで人生が豊かになるという考え方)が重要だと考えています。

ぜひミモレ読者の方々にもご自身の「キャリア」について考えていただきたいですね。

 
 
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