3月13日、ロンドンはウェストミンスター寺院でコモンウェルス・デーの式典が行われました。これはイギリス連邦の加盟国56か国を祝い、団結を新たにする、毎年恒例の王室行事で、チャールズ国王が即位をされて以来、初めてとなります。
改めてエリザベス2世亡き今、チャールズ新国王率いる高位メンバーの存在が注目されました。中でも、カミラ王妃を筆頭に、キャサリン妃、ソフィー妃、アン王女といった4名のトップレディの方々と、それぞれのお立場や個性を象徴したファッションがお見事だったんです。

皆様のカラー選びに始まり、立場、年齢、体型、個性に合ったお洋服のデザイン、コーディネートなど、見れば見るほど、配慮や考慮がうかがえるファッションでした。

今後の英国プリンセス・トップ4の方々のロイヤルスタイルをご覧ください。
まずは、国王の妻として、トップに君臨するカミラ王妃からです。
 

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カミラ王妃:ロイヤルブルー 
王室ファーストレディーに相応しい主役カラー

ドレスコート/フィオナ・クレア 帽子/フィリップ・トレーシー サファイア&ダイヤモンドのブローチ/エリザベス2世所有のもの クラッチ/ロウナー 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

今や王妃として、エリザベス2世の亡き今、王族方のトップレディーというお立場となったカミラ王妃。この日もチャールズ国王とともに、寺院に到着されるのは1番最後。そして最も鮮やかな色のお洋服をお召しになっていたのも印象的でした。

襟付きでシングルボタンのフィット&フレアーというシンプルデザインにフェミニンなシルエットが、王妃を若々しくみせています。ドレスコートのトリミングに合わせて、お帽子もベルベットで華やかさとゴージャスさをプラス。グローブや靴、ロウナーのクラッチなど、小物は黒で引き締めることで大人の女性らしい落ち着きも感じさせます。
タイツではなく、透け感のあるデニール数のストッキングをはかれ、パンプスと繋げないことで、むしろ華やかに。重くならずお洒落感が出るポイントでもあります。

エリザベス2世の鉄板スタイルが、ストレートなボックスシルエットであったのに対し、カミラ王妃はキャサリン妃と同様、フィット&フレアーというところが興味深いですね。
 

キャサリン妃:ネイビー
ダークカラーのクラシックな新ルック。ノーブルな華を印象づけた皇太子妃ファッション

ジャケットスカート/アーデム 帽子/フィリップ・トレーシー イヤリング/ダイアナ元妃のもの ブローチ/チャールズ国王からの贈り物 クラッチ/エミーロンドン グローブ/Andy Shiels for Dents /ジャンヴィト・ロッシ 写真:AP/アフロ

続いて、キャサリン妃(皇太子妃)のファッションがこちらです。
ネイビーのベースに小花のジャガード素材のジャケットとスカートのセットアップは、アーデムのもの。以前からご愛用の、英国を拠点とする人気モードブランドですが、こちらはこの日初お披露目された新しいもの。

テーラードのコンパクトな肩にダーツでかなりウエストにカーブを入れ、一方ペプラムでヒップを膨らませた、女性らしいシルエットのジャケット。そして、ヒップまではピッタリ、動きやすいラインに膝下からはマーメイドのような流れる美しいラインを作ったロングスカート。かなりクラシックなニュアンスです。まるで、50年代のディオールのニュールックを思い起こさせるほど。高身長のキャサリン妃が着用されると、とても映えるお洋服ですね。

お帽子も同様に新しいものですが、実は昨年の国葬時にデビューさせたもの(フィリップ・トレーシー)とベースは同じデザインで、違いは色とヴェールの有り無し。葬儀でお着けになっていたヴェールはここではなしです。その他、クラッチや靴などは使い回しと、新旧アイテムでのコーデは、もはや当たり前ですね。

全身ネイビー系のワントーンでありながら、こうも気品と華のある着こなしがおできになるとは! ここ数年進化し続けているクラシック傾向は、更にグレードアップした模様。まさにキャサリン妃のニュールックといえる見事なファッションです。
王妃よりも目立たぬ色を選ばれたのもきっと意図的、さすがの気遣いでしょう。
 

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キャサリン妃のZARAコーデが素敵すぎる!
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