昨年、エリザベス2世の葬儀を機に一気に注目度がアップしたアン王女。チャールズ国王の妹で、女王にとっては唯一の娘であり、勤勉で真面目なところを受け継いだといわれ、英国国民からの信頼がとても高い御方です。また、質素で倹約家でも知られ、母エリザベス2世譲りの「ザ・ロイヤルスタイル」はもちろんですが、何十年にも渡っての着回しスタイルも有名です。

今回はそんなアン王女のファッションにフォーカスし、決してブレることのない王道の英国ロイヤルスタイルをご紹介します。女王を母にもち、生まれた時からトレンドとは無縁、決して変わることのない永遠スタイルのお手本のようなプリンセスファッションです。

 

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アン王女といえばこれがアイコン! ボリュームをもたせたヘアスタイル

2016年2月22日、ハートフォードシャー州トリングの“ザ・セイブ・ザ・チルドレン”のショップを訪問。写真:Mark Stewart/Camera Press/アフロ

ファッションを語る前に、まずアン王女のヘアスタイルに注目です。なぜなら、ヘアスタイルこそがお洒落の決め手となるから。
高さをつけて立ち上げた前髪と膨らみをもたせたサイドの髪。お顔の頬骨から上部分に全てボリュームをもたせたヘアスタイルが、アン王女の定番です。
基本的に、英国の貴族女性たちのヘアといえば、お顔周りにボリュームをもたせて、ゴージャスに見せるスタイルが鉄板で、アン王女の場合も同様ではありますが、バックはアップスタイルで実はクラシックなニュアンス。華やかさとシックが融合した、まさにアン王女らしいともいえる、このヘアスタイルあってのロイヤルファッションといえるでしょう。

ご自身の強い意志を感じるお仕事(公務)スーツスタイル

2018年11月28日、チリの総督官邸を訪問。写真:ロイター/アフロ

年間公務数が王室メンバートップ、が毎年恒例といえるほどに、ハードワーカーのアン王女。それだけにお仕事服はこなれたもの。

白のテーラードに黒のトリミングが施されたシンプルなセットアップに、ネイビーのグローブとバッグ。インナーはスッキリ白のブラウスに、ホワイトとブラックのパールネックレスがアクセントになったスタイルが、とてもモダンで素敵です。

これだけを見れば、一見無難なスタイルで終わりそうなところを、やはり大きく盛ったヘアスタイルと、更にエッジの効いたサングラスをかけられているところにアン王女らしさがあります。
ただ定番的なお洋服を着ているのではなく、強い意志を持って永遠スタイルをお召しになっていることが伺えます。

スポーツ関連の公務には得意のパンツスタイルで

2021年4月14日、ワイト島のヨットクラブを訪問。写真:代表撮影/ロイター/アフロ

自らも乗馬競技のオリンピック選手であったアン王女は、英国オリンピック委員会のプレジデントに就任されたほか、ラグビーや、ヨットといったさまざまなスポーツ関連の公務にも従事されています。それゆえに、パンツスタイルが多いのも特徴的です。

ネイビーのピーコートにトラウザーシルエットのパンツ。靴も履きやすい、太ヒールのスリッポンタイプですね。インナーは見えませんが、プリントのシルクスカーフをブラウスのように巻かれて、上品なアクセントに。

また肩から掛けられたマフラーも、コートより少し鮮やかなネイビーを合わされ、スポーティであるはずのスタイルでさえ、なんともエレガントに見えますね。また、ここでもサングラスは同じエッジーなもので、シャープな仕上げとなるのが王女らしいのです。

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【写真】男性と同じユニフォーム姿がかっこいいアン王女
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