(2)“ただただ我慢して、ストレスをためない能力”を身につける


パートナー以外の人を好きになったときに、単に「自分の中から溢れてくる感情と欲望を我慢する」だけでは、ストレスがたまってしまいます。
人によっては、我慢をし続けたことの反動から、むしろ真逆のことをして(=不倫をして)、内面のバランスをとろうとすることもあります。そうしないと、その人は自分が壊れそうになってしまうのです。

本来は、「ただただ我慢する」というよりも、「心を鍛える」必要があります。「心を鍛える」ことができれば、もっと楽にその出来事を終わらせることができるようになるからです。
「感情や欲望に振り回されている」状態だから苦しむわけで、心を鍛えていたら、そもそも振り回されにくくなってくるので、そこまで辛くはなくなってくるのです。

 

「心を鍛える」には?


「心を鍛える」のは、ある意味、筋トレと同じで、“ちょっとした負荷に耐える”ことで、心の器が大きくなっていくところがあります。
ただし、人はただただ負荷に耐えるのは難しく、なにか「目的」が必要となります。目的のためなら、どんな負荷でも耐えようと思えることが多いのです。
では、どんな目的を持つのがいいのか、というと、「“自分が好きな自己”になること(“自分が誇れる自己”になること)」です。

“自分”という存在は、命ある限り、ずっと付き合っていかなくてはいけない存在です。だから、自己を愛すれば愛するほど幸せになり、逆に、嫌いになればなるほど苦しみます。それによって、人生の幸福度は変わってきます。
この仕組みを本当に理解している人であれば、日々、「自分を好きになるための行動」を起こすようになるでしょう。
結局、「感情や欲望に振り回されないような、魅力ある人間になりたい(そうして、自分のことをもっと好きになりたい)」と“本心から”思えるようになると、そのための負荷なら耐えたくなるのです。
それは、「ただただ我慢する」のとは、違います。もっと人生において“大切な目的”のためにすることだからです。
 

「自立心」が自己コントロールさせやすくする


さらに、不倫(恋愛)において、好きな相手と関係を深めない(もしくは、フラれて、相手への思いを断ち切る)ためには、「心が耐える」必要があります。そのときに役立つものといえば、「自立心」です。

多くの人は、人を求めるときは、どこか相手を必要としています。相手がいることで自分を心地よい状態にしようとするから、欲することが多いのです。
だから、その相手がいなくても(利用しようとしなくても)、自分で自己を心地よい状態にできれば、相手と必ずしも関係を深める必要はなくなってくるのです。そうすると、相手への感情と欲望をコントロールしやすくなるでしょう。
そのためにも、自分で自己を喜ばせ、さらに心と体のケアをきちんと行えるようになることが大切です。

大人になると、楽にクリアしやすくなる


「大人になる」ということは、物事の本質を見られるようになり、さらに自立心をもち、心を鍛えられるようになることだと言えます。
それができるようになると、誤った道に進みにくくなってきます。「ダメだと禁止しているからやらない」のと、「自らそれをやることを望まないからやらない」のとでは、ストレスの面でも雲泥の差があるでしょう。

ただし、それだけでは、「大人の魅力」として、少し“足りないところ”があります。他にどんなものがあればいいでしょうか。次のページで紹介します。