2025年には、65歳以上の5人に1人が認知症になり、85歳以上に限っては約4割が発症しているとも言われています。認知症は一度なってしまうと取り返しがつかないものと思われがちですが、タイミングによっては後戻りできるということをご存知でしょうか。認知症の遺伝については以前こちらの記事紹介しましたが、今回の相談者・薫さんは、同居する義母や夫の「もの忘れ」が認知症の予兆なのでは……と恐れている様子です。話を聞いてみましょう。

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「認知症予備軍」が分かる検査!?


我が家は数年前に子育ても終わり、今は夫と義母の3人で暮らしています。義母は80代になりますが、いまだに身だしなみには気を使い、70代前半に見られることも少なくありません。ですが最近、道に迷うことが増えたり、同じことを何度も言ったり、忘れっぽいといった認知症を思わせる症状が出るようになりました。

そろそろ病院で検査をしてもらうべきかも……と思っていたところ、テレビで「MCI」という言葉を耳にしました。MCIは、本格的な認知症ではないけれど、少し怪しいような、グレー段階のまさに義母のような状態とのこと。

このMCIの段階にあるのかどうかを調べるには「MCIスクリーニング検査」というものがあり、他の検査に比べて手軽に受けられると紹介されていました。私は50代なので認知症の心配をするのはまだ早いかもしれませんが、亡くなった母がアルツハイマー型認知症だったので、ゆくゆくは認知症になるかもしれないという不安は抱えています。

何より義母のことが気がかりですし、雇用延長で働き続けている60代の夫も最近は仕事に対してやる気が起きず、昔に比べて記憶力もイマイチになってきたとボヤいています。それが年齢的なことなのか、認知症の兆候なのか、素人の自分たちには分かりません。そこで私たち家族もこのMCIスクリーニング検査を受けるべきなのか、考え始めました。

検査を受けるメリットやMCIについて、改めて教えていただけますか?
 

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これが認知症予備軍を発見するリストだ!
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