本連載の前回記事では、介護認定された方が日中通う「デイサービス」について紹介しました。その他にも、在宅介護をする方が頼っているものの1つに、泊まりで面倒を見てもらえる「ショートステイ」があります。今回の相談者・雅美さんは、同じように在宅介護をしている友人に、「親の預け先がなくて困った」という話をされ、ご自身も心配になってきたそう。話を聞いてみましょう。

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自分の不調で親の介護ができなくなったら……?


私は在宅で母親の介護をしています。母は介助がないと身の回りのことを行えず、1年ほど前に要介護2に認定されました。周りに「在宅介護は大変でしょう」と言われることもありますが、私自身はそこまで負担を感じることはありません。我が家は子どもたちも社会人としてひとり立ちしていますし、自分のパートの仕事も融通が利くので、特に不便を感じることなくここまできたのです。

日本は介護保険制度が充実しているので、毎日のようにデイサービスや訪問介護で面倒を見ていただけますし、1人で介護を抱え込んでいるという意識はありません。ただ、同じように在宅で介護をしている友人に、「介護をしている私の方が急遽1週間ほど入院することになって、ウチは母1人子1人だから困ったのよ」という話をされました。

彼女は預かり先として、特別養護老人ホームのショートステイを確保してから入院日を決めようと思ったそうですが、1週間連続の利用は難しいと言われたのだとか。やむなく親戚に来てもらったそうですが、その話を聞いて、ふと我が家は大丈夫かな……と心配になりました。

夫は出張が多いので、同じような状況になっても頼ることができません。子どもたちも仕事があるのでおそらく私の代わりはできないと思います。そんな時、どうしたら良いのでしょうか。
 

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在宅介護の頼れる味方、ショートステイとは?
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