しゃれ見え効果がある一方で、「無難」「老けて見えそう」「重圧感が心配」という落とし穴もある大人が着る「黒」。装いのアイテム数が少なくなるこれから始まる初夏の季節に向けて、「黒のおしゃれ」がもっと素敵に、もっと楽しく、そしてもっと好きになるように、スタイリスト斉藤くみさんとファッションエディターの松井陽子さんが徹底分析。

3回目は、ともするとマンネリ化しやすい「黒パンツ」。特にこれからの季節は暑苦しく見えてしまうことも。「ワードローブの定番、だからこそ見直してみると装いがブラッシュアップできる」と、斉藤さん。着こなしのムードを一新する夏の黒パンツを早速チェックして。

 

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「便利」だからこそ見直して!
夏の黒パンツが重く見えない「素材」とは?

 

松井さん(以下、敬称略):今回は、黒パンツです。くみちゃん、夏も黒パンツ派?

斉藤さん(以下、敬称略):はきますよー。オールシーズン、黒パンツ派。陽子さんは?

松井:最近、夏でもパンツ派になりました。ただ黒パンツは、まだ初心者……というか夏にはけるものは持っていません。今日しっかりお勉強して帰ります(笑)。

斉藤:あはは。見た目の暑さではけないタイプですね(笑)。あっ、でも“最近夏でもパンツ派”ってことは、以前は黒以外もはかなかったんですか?

松井:最近、冷えが気になるのよ。1時間しっかり乗る電車が寒くて寒くて。そして、建物も寒い! で、東京に行く日(松井さんは鵠沼在住)は、スカートはほとんどかなくなっちゃった。しっかりと足首まで隠せるパンツのほうが冷房対策もできて安心なのよね。なので、夏にもさらっとはけるパンツをまさに探しているところなの。

斉藤:電車ね、確かに寒そう! 夏のほうがむしろ冬より冷えますよね。もちろん冷房対策という意味でもいいですが、黒パンツは夏のお仕事の日こそ本当に便利ですよ。キリッと見えるし、場にふさわしいきちんと感も、ね。しかも今回提案するのは、「重たく見えない」がポイント。夏のおしゃれはワンツーコーデになることが多いので、アイテムひとつひとつのシルエットや素材でかなり印象が変わってきます。暑い季節にも、着ていても見た目にも重くなくて快適で、そしてしゃれた着こなしに仕上げてくれる黒パンツを厳選しました。

松井:それは楽しみ! ぜひ教えてください。

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