絶大なしゃれ見え効果がある一方で、「無難」「老けて見えそう」「重圧感が心配」という落とし穴もある「黒」。装いのアイテム数が少なくなるこれからの季節は、それがより顕著になるから注意が必要です。だからこそ「初夏の黒のおしゃれ」がもっと素敵に、もっと楽しく、そしてもっと好きになるように、スタイリスト斉藤くみさんとファッションエディターの松井陽子さんが徹底分析します。
7回目は、夏の冷房対策に欠かせないリネンストール。色を足すより、黒を選ぶその理由とは?
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「黒のリネンストール」は色のモード感と
ナチュラルな風合いの掛け合わせが新鮮
美しいツヤや透明感が魅力のリネンストール。アソースメレの代名詞ともいえる「ベルギーリネン」よりも少し薄手で軽量に仕上った新たなる人気アイテム。フリンジがニュアンスを生み、さっと巻くだけで生まれる美しい立体感が人気の理由。カーディガンやジャケット感覚で羽織りとしても取り入れられる秀逸な一枚。 ストール(95㎝✕200㎝)¥39600/アソースメレ(アイネックス)
松井さん(以下、敬称略):私も愛用しています、アソースメレのリネンストール。しかも黒!
斉藤さん(以下、敬称略):そうなんですね! 美しいカラーバリエーションも人気のアソースメレで、陽子さんはなぜ黒を選んだの?
松井:黒のリネンストールって、それまで見たことがなかったの! 黒という色のモードな雰囲気とリネンが持つナチュラルな風合いの掛け合わせってなんだか味わい深いし、とっても新鮮だなって思ったの。そして、黒ならキャラクターを変えずに合わせられるかな? って。
斉藤:そうなんですよね。キャラクターを変えずにって、その通りだと思う! 明るい色も本当にきれいだなと思うけれど、普段着慣れないと、どんなときに合わせていいか考えてしまうし。黒だとほっこりしないし、引き締め役にもなるし、辛口に仕上がりますよね。
松井:夏に黒だと重く見えそうですが、リネンだからこそのガサッとした風合いや縁取りになったフリンジのおかげで軽やかな表情を作ってくれるんです。それに、このリネン素材は、透明感もあって、リネンだけれど表面感もドライすぎないのよね。
斉藤:そうそう。あと黒といっても真っ黒ではなく墨黒なところもいい。色も重すぎないし、他の色と合わせたときにもコントラストがつきすぎないんですよね。
リネンのストールは黒が選ぶ理由がわかったところで、実際にどんなコーディネートで合わせるのがおすすめなのか、巻き方のバリエーションとともに教えてもらいます。
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