資産家と結婚し、いわゆる玉の輿、セレブ妻となったものの、なぜか「お金がない」と切実な悩みを抱える彩乃さん(37歳)。都心のタワーマンションのペントハウス在住、高級車に乗り、子どもをインターナショナルスクールに通わせながらも預金残高が30万円を切り、クレジットカードの引き落としに焦るほど切実に「お金がない」理由、そして夫が生活費を渡さなかった理由は何だったのでしょうか。

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「私、お金がないんです」都心のタワマン在住のセレブ妻の叫び。資産家で誠実な夫との結婚生活の、意外な落とし穴>>

 
取材者プロフィール 彩乃さん(仮名)37歳
職業:フリーランス
家族構成:同い年の夫、3歳の娘、0歳の息子

     
 

毎月のカードの引き落としに怯える日々 


芸能事務所に所属し、ある程度収入は得ていたものの、産前産後でほとんど収入がなくなってしまったという彩乃さん。家計は「何となく、確実に別財布」となっていたため、彩乃さんは気づけば貯金を切り崩して生活をするようになりました。

フリーランスであるため産休や育休手当てはなく、また芸能界という特殊な業界ゆえ、働きたいからとすぐにまとまった仕事ができるわけでもありません。気づけば定期預金を解約したり、手持ちのブランド品を売るなどしてその場を凌いでいたそう。

都心の高級地に住み、周囲からはいわゆるセレブ妻と認識されながら、実はクレジットカードの引き落としに毎月怯える生活にだんだん耐えられなくなってしまいました。

「もちろん、自分がとても恵まれていることはわかっています。お金に困っているとはいえ、あくまで安全な場所での金欠です。でも産後で心身が疲れ、なかなか収入が得られないことに酷く焦りました。せっかく仕事が決まっても、娘が保育園から伝染病をもらってきたり、それがうつって仕事ができる状態ではなくなってしまったり……。

人と比べても意味がないこともわかっていますが、家族ぐるみで仲の良い近所のママ友が、専業主婦にも関わらず細かいお金を気にせず買い物をして、さらっと5000円以上するランチのお店を提案したり、事あるごとに旦那さんからジュエリーやブランドバッグを贈られているのを見ると……どうしても不満が募って」

都心の生活は物価も高く、ちょっとした出費の積み重ねや、0歳児の洋服や消耗品なども合わせて毎月50万円ほどかかり続けたそう。

収入がないまま、基本的にそれを一人でやりくりするのは限界を感じた彩乃さんは、まずは思い切って知人の既婚男性数人に相談することにしました。夫のような資産家と結婚して、妻は余裕がないのは仕方がないことなのか。夫婦別財布で、生活費をもらわないのは普通のことなのか? 

彩乃さんはなるべく感情的にならず、フラットな回答が聞けるように気をつけながら相談をしたそうです。