ファッションのトレンドはここ数年「カジュアル」ムードが続き、コロナ禍のリモートワークも後押しして、仕事服は以前よりもゆるく、リラックスしたスタイルになりました。そのため、いざきちんとした着こなしをしなければならない時に、「今はどんなスタイルが正解なんだっけ？」と迷子になってしまうという声も聞きました。
また、コロナも以前より落ち着いたことで、カジュアルムードもひと段落し、これからまたきちんとしたスタイルが求められてくるかもしれません。とはいえ、そうなったとしても、以前と同じスタイルにはならないはず。
そこで、今の時代にちょうどいい仕事服について改めて考えたいと思い、この特集をスタート。１回目は、今、大人世代がスーツを新調するとしたら、どこのブランドを見ればいいのでしょうか？ 元会社員経験のあるスタイリスト渡辺智佳さんに教わります。
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今回のスーツ選びのポイントは「必要以上のこなれ感は不要」、スーツの男性の中に混ざっても浮かず、清潔感があり上品
「今回、仕事服の特集をつくるにあたり、ミモレのオフィシャルコミュニティ〔ミモレ編集室〕のメンバーに、仕事服の考えや、仕事服の特集に求めていることについて取材を行いました。
その結果を受け、今回のテーマであるスーツをスタイリスト渡辺さんにピックアップしてもらう際に、意識してもらったポイントは以下です」（編集担当・高橋）
・スーツは戦闘服、こなれ感は不要
・動きやすい（ストレッチがある、しゃがめる、座っていてストレスがない、腕をあげられる）
・スーツの男性の中に混ざっても浮かない
・清潔感、信頼感、上品さがある
・高すぎない値段、でも安っぽくは見えたくない
私がもし今会社員になったら着たいスーツをセレクト【スタイリスト渡辺智佳さん】
「今回選んだスーツは、『私ならこれを着たい！』と思う、または、元同僚にどんなスーツを買ったら良いか聞かれたらおすすめする３着です。いろんなブランドでスーツを探しましたが、結果的に、セレクトショップのオリジナルのものが、きちんと感も着やすさも、価格帯もちょうど良いと感じました」（渡辺さん）
おすすめ① ドローイング ナンバーズのワイドパンツスーツ
ジャケット￥49500、パンツ￥33000／ドローイング ナンバーズ(ドローイング ナンバーズ 新宿店) シャツ￥24200／アルアバイル ピアス￥19250／ココシュニック オンキッチュ(ココシュニック) バッグ￥52800／HEREU(エスケーパーズオンライン) 靴￥31900／ファビオ ルスコーニ(ウォッシュ ルミネ横浜店)
「ドローイングナンバーズが定番でずっと出しているスーツで、スーツやジャケットのファッション企画を担当する度に、何年も前からリースしています。何年経っても廃れないかっこよさがあるんです。タックが入ったワイドパンツは、シルエットがとてもきれいなのも魅力。ヒールのパンプスを履かなくとも、ローファーやきれいめのスニーカーとも合わせやすいです。
足元はローファー、インナーをクレリックシャツにすると、スーツのマニッシュな雰囲気が際立ち、トラッドに仕上がります」（渡辺さん）
おすすめ② エストネーションのベージュスーツ
ジャケット￥46200、パンツ￥26400／エストネーション(エストネーション) ブラウス￥26400／Theory luxe ピアス￥198000／ウノアエレ(ウノアエレ ジャパン) バッグ￥159500／J&M デヴィッドソン(J&M デヴィッドソン カスタマーセンター) 靴￥16500／ダイアナ(ダイアナ 銀座本店)
「大きめのラペルとダブルブレストで、“スーツ然”としたつくりながら、ベージュの色味やマットな金ボタンのあしらいで、堅くなりすぎず、女性らしく仕上がっているスーツです。個人的には、20代のころは、周りの人の目が気になり、着られなかったベージュですが、アラフォーになった今なら気負いなく着られるように感じています」（渡辺さん）
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