ますかけの子どもを「理解することはできない」ことを理解して
「息子くんの手相は、がっつり両手ともに”変形ますかけの二重感情線の二重知能線”ですね!
ますかけ線とは、感情線と知能線が一本になっている珍しい手相のことを言いますが、息子くんはもう一本ずつ感情線と知能線を持っているので”変形ますかけ”になります」
「ますかけと変形ますかけを比べると、ますかけのほうがシンプルにその性質が強く出ます。変形ますかけは線が多い分、複雑にはなりますが、それでもますかけの性質も強く出てきます。
息子くんの場合は、感情線と知能線を2本持っていることになるので、感情面も知能面も人の2倍あるってことです。つまり、人より感受性が豊かだし、人より考え込みやすい。
では、ますかけとはどういう性質を持つかというと、珍しい手相ではあるのですが、突拍子もない人というわけではないんです。どちらかというと繊細で、自分の世界を持っているタイプ。いろんなことに興味の幅を広げていくんじゃなくて、ひとつの世界を深堀りしたいという研究者とか職人のような性質があります」
(相談者さん:「生まれたときからすでにその傾向がありました……!」)
「実は私もますかけ線を持っているんです。ますかけって、基本的に自分の世界観が大切なんですが、それを人にわかってもらおうとは思っていない。はなから理解できないと思っている、と言ったほうがいいかもしれない。
だから、ますかけのお子さんを持つ親御さんには『親であっても、この子とはわかりあえない、理解することはできない』と思って付き合ってほしいとお話しています。お子さんの言動が何か変だなと思っても『あ、そうなんだ〜』で終わらせてほしいんです。『なんでそうなの?』と聞かれると、ますかけはしんどくなってしまうから。
ますかけはこだわりが強い分、人の意見を取り入れるのが苦手です。人間って身体に異物が入ってくると反射的に出したくなりますよね? それと同じで、理由とかなく自然と受け入れられないというイメージです。大人になると知能が発達してくるので、ある程度受け入れ方も身についてくるんですが、子どものうちは『イヤだ!』と言うしかない。だからイヤイヤをものすごく主張します」
(相談者さん:「します、ものすごくします!」)
「『イヤだから、こうしたい』っていうのは特にないんですよね。わからないけど、ただイヤ。だからまわりに『何がそんなにイヤなの?』って聞かれるのは本当に困ってしまう。『そうか、イヤなんだね。了解!』くらいの感じで受け答えしてもらえたら、それだけでいいんです。これが、ますかけとのつきあい方でお互いストレスを持たないためのひとつの知恵だと思います」
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