ファッションエディターの松井陽子さんが、ゴルフウェアをご紹介します。
皆さんこんにちは。
この春、私はゴルフを本格的に再開しました。学生時代から数えると、28年ぶりに！ 再開したというのも大袈裟ですが、友人と一緒に定期的にレッスンを受けることにしました。
お料理と麻雀には定期的に通っていますが、それは仲間内のもの。見知らぬ人たちに混じって初めての先生にレッスンを受ける、いわゆる「教室」という名がつくところに行くのが、なにせ久しぶり。それだけでも新鮮な気分です！
大学卒業後は時々ラウンドもしていましたが、いつの間にかすっかり忘れてしまうほどゴルフから離れていました。久しぶりにラウンドしたのは上の子たちが小学生になってから。といっても一年に一度一家揃って旅行に行くときに、みんなでゴルフをしていたことがあったよね、くらい。
ところが、一昨年くらいからラウンドのお誘いが一気に増え始めたんです。友人ラウンド、同窓会的ラウンド、家族ラウンドもそう。年齢というか、世代ですかね。いろいろと余裕が出てきた、という。
特にこの2～3年、長男が熱心にゴルフを始めてからは、夫と私も「行きたいねー！」となり、練習場やショートコース、ゴルフ場にも年に１～2回は行くようになりました。
湘南という土地柄、夏の夕涼みを兼ねて回れる少し大きめのショートコースが意外と近くにあって、ぶらっと行ってみたら、そこがとっても気持ちが良くて！ 一日がかりのコースは難しくても、そこなら小学生の息子も一緒に楽しめるので、夏の休日の午後に家族で訪れることもあります。
そう、思い立ったらその日にだって気軽にゴルフができるという今の環境も、ゴルフ再開を後押ししてくれた一因です。マナーのスポーツではありますが、改まらずカジュアルにプレーできるのは、やっぱりとても楽しいものです。サーフィンとは違うゴルフならではの解放感も、時には最高の気分転換になるんですよね。
そしてもうひとつ。今年に入ってちょうど雑誌のお仕事でゴルフウェア企画を担当し、最近の大人のゴルフウェア事情に触れたことも大きなきっかけとなりました。
ゴルフウェアって意外と配色が奇抜だったり、柄が派手だったり、驚くほどのミニ丈だったり、あるいはスポーティ過ぎちゃったり……。何をどこで選んだらいいのか悩ましいという印象を持っていたのですが、そんな時代ではもうありませんでした。いつものおしゃれの感覚で選べるハイセンスな大人のゴルフウェアが続々と誕生していて、とっても素敵！ そんなうれしい発見も、ゴルフとの距離をまた近づけてくれました。
ゴルフに行くのが楽しくなりそうな素敵なアイテムを目にしたら、「わたしもやりたい！」とスイッチが勝手に入ってしまったんです。既存のゴルフウェアの進化も見逃せませんが、新しいゴルフウェアブランドが続々誕生していて、まさに活況なのです。
ファッション業界の方が提案されている黒にこだわった都会的なブランドの「オブシディアン」、老舗の「和光」、ラゲッジバッグでおなじみの「ゼロハリバートン」、そして「A.P.C」から生まれたデイリーにも使えるゴルフウェア、などなど。まさに活況なのです。
私の体験レッスンの日のコーディネートはこんな感じ。
練習後で、髪も乱れておりますが（苦笑）。鎌倉の七里ヶ浜にある練習場です。小鳥の囀りが聞こえる、とっても気持ちの良いところなのです。広くて、昔ながらの余裕があって、大好きな練習場！
「GOLF」いうサンバイザーは、「TMG」のもの。スタイリストの樋田直子さんが立ち上げたゴルフウェアブランドです。大人にうれしいポイントがしっかりと込められていて、人気も上々！
サンバイザーと色を合わせて、パープル系の鹿子素材のノースリーブワンピースも買いました。それがまたとってもいい感じ！ 撮影で見た時からずっと気になっていたのですが、展示会で樋田さんご自身からこだわりポイントを伺うことができ、すっかり大ファンになりました。
小粋なカラーで、サイズもタイト過ぎず、どこかエレガントでスタイリッシュ。機能性が高く、さらに環境にも配慮された素材が使用されていたりと、気分も意識も引き上げてくれるリアルなゴルフウェアなのです。
この日の練習は、Tシャツとショートパンツで。黒のTシャツは「初夏の黒」でも着用していたNAVEのものです。少し長めの袖と、今どき感のあるやや丈短なバランスが本当に絶妙で、こんなふうにカジュアルにも、ちょっとだけよそ行き風にも着こなせます。
実はこのTシャツ、夏にうれしい接触冷感、UVカット機能付き。汗ばむこれからの快適にも快適でおしゃれに見えそうと選びましたが、ゴルフの練習にもピッタリ。
合わせているショートパンツはグラミチ。クライミングで有名なブランドですが、これはソロテックスという繊維を使用したもの。滑らかでシワになりにくく、ストレッチも効いています。以前購入したのでどちらのセレクトショップだったか記憶が曖昧ですが、サマーウールのような見た目がちょっと大人っぽくて、少しシティな仕様になっています。
若い頃からずっとゴルフを楽しんでいる友人ももちろん周囲にいますが、ちょうどこの年齢にもなると子どもがある程度大きくなって、朝から気兼ねなくゴルフに行けるようになった、とか、ゴルフ好きな旦那さんと共通の趣味となれば楽しいから始めてみようかな、とか、そんな話もちらほら。おそらく私たち世代って、今また改めてゴルフ適齢期なのかもしれません。
学生時代は、こんなふうにリュックのようにキャディバッグを背負ってラウンドしていました、という説明を友人にしているところ（笑）。ゴルフ場ならばこのミュールタイプの靴はNGですが、これもまた練習場だからと。練習中はゴルフシューズを履きますが、行き帰りはこんな感じ。
もうその過去の経験を一旦忘れることにしましたが、実は学生時代は体育会ゴルフ部でゴルフ漬けの毎日を送っていた私。下級生時代は、打っては走りの繰り返し。まるでマラソン大会のよう！ 懐かしい、そしてほろ苦い思い出です。思い描いていた華やかな大学生活とはほど遠く、夏休みの合宿なんて、ぶよに刺されて足がパンパンに腫れ上がったり、アテストミスが発覚したり、ルールテストに即答できないと同級生そろって何時間も正座したことも……。あの日々はまるで修行のようだったなー。遠〜い、遠〜い日の記憶です。
それにしても、おぼろげな記憶ばかりで、体のどこにもゴルフのスキルが残っていない。そもそもさほど実力が高かったわけでもないから仕方ないのか……。ま、でも、今のこの元気とたくましい体力は、あの頃に培ったものだと信じて！
ということで、まっさらな自分になって気持ち新たにゴルフを始めよう！ となったわけです。50歳、ますます楽しくなって来ましたよ。
仕事とサーフィン、そこにゴルフも加わって、今年はますますアクティブな夏となりそうです。「運動」は「運」を「動かす」そうなので、皆さんもいかがですか(笑)？
おまけ。帰りに寄ったセブンイレブンで見つけたスムージー！ 画期的で、かなり本格的。これにもハマりそうな予感です。
それではまた２週間後に。
Good day!!
松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628
ファッションエディター松井陽子さんの「私服コーデ」最新20ルック
▼右にスワイプしてください▼
【40代コーデ】ファッションエディター松井陽子さんの最新20ルック＞＞
前回記事「洋服を買い替える以上の”しゃれ見え”効果！新ブランドで「ピアス」を３つ新調しました！」はこちら＞＞
Comment