ファッションエディターの松井陽子さんがマディソンブルーで見つけた春物のスカートを紹介します。
皆さん、こんにちは。
穏やかな晴天。このポカポカ陽気に、装いも気分も、一気に春へと向かいますね!
この春、皆さんの気分は何色ですか。
白、ピンク、鮮やかな青……。キレイ色に気向かう向かうこの春、新たにワードローブに仲間入りしたのがイエローです。
マディソンブルーの展示会で真っ先に選んだこのスカート。ピンクやオレンジと、他の色も素敵でどれにしようかと悩みましたが、選んだのはこのイエローでした。展示会はまだ昨年の夏の終わり頃のことで、秋や冬の自分も想像つかず、さらにその先の春に何色が気分かなんて到底わからない時期のこと。
考えてもわからないときに、頼るべきは直感。この色を選んだのは、そこまで主張も強くないけれど、どこかブレイクスルーというか、突破口のような印象を持ったから。「うん、もう、このままいくねー!」と、いい意味で覚悟が決まって、清々しく、すっきり。そんな気分にさせてくれたのがこの色だったのです。
パウダリーでみずみずしさのある植物のようなイエロー。ネオン系のパッキリとしたではなく、元気すぎず、ちょうどいい頃合いなのも、実にいまの気分にぴったりでした。
光沢感と張りのある素材なのですが、バックスリットが大胆に入っていたり、裾もロックミシンの始末だけでどこかカジュアルなムード。素足の季節になれば、Tシャツとスリッパサンダルで気楽に着こなしたいな、と妄想は膨らみます。
でも、その着こなしはまだもう少し先のお楽しみ。今すぐ着るなら、どうする……?
私の中の正解はこちら。ホイップを足したような淡いグレーと合わせることにしました。
オーバーサイズの薄手のニットはZARAで見つけたもの。そしてタイツはブルーフォレのコットン混のもので、冬に大活躍したグレーよりも数段階トーンアップした色です。そして足元は最近こればかりの真っ白。
このトーンならスカートの新しい黄色ともコントラストが付かないので、陽射しのもとでも違和感がなくすんなりと溶け込んでくれる気がします。ホイップ感が同じ、同じくらい白を含んでいる、そんな色同士だから、うまくつながり合ってくれるようです。
陽射しがもっと強くなれば、白シャツなどもっとパッキリと明るいトーンのものを合わせてもクリーンで良さそう。それもまた夏のお楽しみ、かな。
重たいコートを脱いで、アイテムが少しずつ軽やかになっていくのはうれしいけれど、「花冷え」という言葉があるように、意外と肌寒さを感じるのも、これからの季節のあるある。このくらい明るいトーンのコットンタイツは、春のスカートスタイルにも実はとても便利なんです。そして何より、真冬のウールのタイツと違って薄手なので、すっきり見えるのもいいところ。スタイリストの斉藤くみちゃんとの冬のマジックアイテムでも紹介したタイツですが、これは本当に頼れるアイテムだとつくづく思います。
と、最近の私は穏やかな春を目前に、こんな着こなしを楽しんでいます。
そして、植物のような黄色スカートに引っ張られるかのように、我が家は家中のあちらこちらお花を飾っています。冬はグリーンばかりでしたが、春になると、やっぱり彩り豊かなお花がうれしい! 本能ですね、動物の。
自宅から徒歩1分弱。私も通っている友人のヘアサロンの前で開催される月に一度のフラワーマーケットで買っているのですが、ご近所さんたちがぶらりと買いに来るゆるい感じもお気に入り。その友人が大の植物好きで、サロンを飾るお花を頼んでいる仲良しのお花屋さんにサロンの前のパーキングスペースを提供し、マーケットが始まりました。
大好きなユーカリは毎度のように、そして、その時に並んだお花からお気に入りを選ぶのも楽しくて。かわいい、かわいい、とついこんな感じに。チューリップとラナンキュラスが部屋をパッと明るく華やがせてくれています。
優しい陽射しに、春は心もほぐれますね。
……と言いつつ、今週からいよいよ始まるWBCにワクワクが止まらない私(笑)。
侍ジャパン、Fight for win!!
それではまた2週間後に。
Good day!!
松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628
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