ファッションもインテリアも
“あるものを生かす”主義
物件の購入だけで金銭的に精一杯だった私にとって、リノベーションという選択肢はありませんでした。デザイナーズマンションでもない、ごく普通の日本のマンションの内装なので、意識したことはとにかく「あるものを生かす」こと。
憧れの誰かのファッションに自分を必死に寄せるよりも、自分の顔立ちやスタイルの特徴を生かしたほうが楽におしゃれができるように、インテリアも同じことだと思うのです。完璧じゃないけれど、必死にいいところを見つけてそこを輝かせる。そんな“あるものを生かす”主義で新しい部屋のインテリアを考えていきました。
先述した通り、この部屋の最大の特徴は庭の付いたテラスです。狭い庭ながら常緑樹が何本か生えているので、まず庭の木々の色を生かしたグリーンをキーカラーにすることにしました。具体的にはテーブルと椅子(念願の!)、ソファのクッション、ラグ、壁に飾った絵画などでグリーンを取り入れることにしました。
カーテンと照明は前のオーナーが使っていたものが素敵だったので、そのままいただくことに。カーテンはタッセルを変えて、ちょっぴりエレガントな印象にアップデート。
また、50㎡に満たない1LDKなので、テーブルと椅子以外の家具は白で統一したり家具の高さを低くすることで、できるだけ広く見せるような工夫をしています。テラスのタイルが白なので、テラスに置く家具も同じ白を選ぶことで、目の錯覚でリビングが外まで続いているような広々とした印象になりました。
“自分にとっての心地よさ”をとことん考えることが
自分らしい部屋への近道
今の部屋に住み始めてから、「自分にとって何が心地いいのか」をよく考えるようになりました。(結果的に会社員を辞めて、働き方まで変わってしまいましたが……笑)。
例えば「見えたらやだなぁ」と感じていた延長コードを見えてもいいデザインのものに変えたり、「花を飾れる棚があったらいいなぁ」と漠然と思っていたトイレに小さな棚を設置してみたり。
どれも小さなことですが、一つひとつ自分のささやかな願望を叶えるたびに、自分にとって居心地のいい空間に近づいていく気がします。
ひと昔前まではファッションと同様、インテリアも「バリ風、モダンヴィンテージ風」などと正解めいたものがありましたが、今はパーソナルの時代。誰かにとっての正解じゃなくて、自分にとっての心地よさ=正解なんだと思います。
なのでどんなに小さなポイントでも、その部屋の良さを生かしながら自分の違和感を無視しないで追求していくことが、たとえ古くても心地良い部屋作りのコツなのかなと思っています。
家を買ったことで、
「いつか犬と暮らしたい」という願いが叶った
2ヵ月ほど前に子犬を迎え、長年の夢だった犬との暮らしが実現しました。ペット可の物件は賃貸よりも分譲の方が多いと思うので、その点も持ち家でよかったことのひとつです。まだ子犬なのでときどき突然吠えたり家中を暴走したりするのですが、不思議とテラスに連れていくと落ち着くので、「テラスがあってよかった……!」と最近改めて感じています。
令和の時代になっても、「独身の女がマンションを買ったら婚期が遠のく」なんて声が聞こえるかもしれませんが、そんな周りの声を上回るほどのメリットを私は感じているので、もし迷っている方がいらっしゃったら、持ち家購入、おすすめです!
【ビフォーアフター写真】ごく普通の日本のマンションを私らしく。“あるものを生かす”インテリアコーディネート
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