美食家が集う、阿蘇九重に抱かれたオーベルジュ à ma façon(アマファソン)
阿蘇5岳を臨む瀬の本高原にあるオーベルジュà ma façonは、とにかく絶景! こんな壮大な大自然の中に、こんな素敵な空間が! と驚きました。両親を連れてきたくなるような柔らかな空気に包まれ、ありのままの自分でいられる、そんな飾らない雰囲気の心地の良い空間が広がっています。青々しく瑞々しい新緑の季節に来られて、本当によかった!
この日はお天気が揺らぎがちで見晴らしの良い素晴らしい景色が撮れなかったので、ぜひサイトからご覧ください。
阿蘇の山の素材や、天草から毎日運ばれてくる新鮮な魚介類をふんだんに使ったメニューは、仕入れによって日々ベストなものを考えているそう。野菜と魚介が好きな私には、本当に嬉しいレストランです。この日も牡蠣やツブ貝、白身魚など存分すぎるほどに堪能させていただきました。
もちろん、熊本の名産でもある「あか牛」もコースの中に。こちらでは、放牧されている「あか牛」のみを使用しているとのことで、美味しさも格段に違うんだそう。
飛行機には遅れなかったものの、寝坊してなんとなくボサーっとしていたのですが(あまりに全力でボサっとしていたので、初対面のスタッフの方に「こいつ、大丈夫かな? 天然すぎん?」と思われていたと思う……)素晴らしいパノラマとおいしい空気、そして素晴らしい心尽くしのコースをいただいて、生き返りました。
デザートのスペシャリテは、「アイコ」という品種のトマトのコンポートと塩アイス。これがうまく言い表せないのですが、とにかく驚きの美味しさなのです。あまり甘いものが得意でない方も十分に楽しめる、さっぱりジューシーなデザートで、身体に心地よい草原の風が吹き抜けていくような爽やかさでした。ちなみに、熊本はトマトの生産量、日本1だそうです。
基本的にはフレンチレストランですが、連泊の方には飽きないよう、体調に合わせたスペシャルなメニューを考えてお出しすることもあるそう。暑くて食欲がない日のランチには、お部屋にお素をお届けすることもあると聞いて「さすが!」と思いました。文豪や海外の方たちが、密かにお籠りするのも納得です。うんうん。
お部屋も1つ1つ独立したヴィラタイプなので、周りの音など気にすることなく過ごせます。後で住所を見たら、大分県だったけど県境にあるということで!
フルコースを堪能した後、ものすごくオススメの飲むヨーグルトがあるよ、ということで「山のいぶき」へお立ち寄り。なにやらものすごく人気があるそうで、顧客リストには有名人お名前がずらっと並んでいるそう。
ゴールデンミルクと呼ばれるジャージー牛乳本来のコクとクリーミーさを追求した牛乳から作られる飲むヨーグルトなんだそうですが、阿蘇は牛乳も有名だったんですね、知らなかったな。
でも、そんな中でも特に人気の「山のいぶき」、現場から飲むヨーグルト好きの友達に送りました。差出人を「本人」にしておいたから、一瞬驚いて「酔っ払ってポチってしちゃうダメな大人になってしまったのか!」と自信喪失したと言ってましたが、すぐにバレました(笑)。
私がいただいたのは、「山のいぶき×考えるいちご」のコラボ商品。阿蘇健康農園の完熟いちごピューレ「考えるいちご」がたっぷり入って、果肉感あふれる優しく濃厚な味わいでした。
食べてばかり感は否めませんが、熊本の豊かな大地から生み出される美しいもの、美味しい物をしっかりと堪能してきました。羽田から1.5時間と少しでこの環境に飛べるなんて、もっと通い詰めたい! 駆け足の前半戦でしたが、後半戦もお付き合いくださいませ。
今回も最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
Photo by Yoshiko Otsuka
写真・文/行方ひさこ
前回記事「TOKYO FMと旧白洲邸「武相壮」。2つの場所で“暮らし”にまつわるおしゃべり」はこちら>>
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