朝ドラ『らんまん』のモデル・牧野富太郎の生涯とは?


生涯を植物の研究に捧げ、新種や新品種など約1500種類以上の日本の植物を命名。その偉業から「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎ですが、現在放送中の朝ドラ『らんまん』の主人公のモデルとしても大きな注目を集めていますよね。

朝ドラでは神木隆之介さん演じる主人公の浮世離れしているけどどこか憎めない、純粋無垢な人物像が人気を集めていますが、実際の富太郎はどのような人物だったのでしょう?

それを知る手がかりになるのが、光川康雄さんによる評伝『牧野富太郎 草木を愛した博士のドラマ』です。本書は富太郎の足跡だけでなく、妻の壽衛(すえ)をはじめ彼を陰で支えた人々にも焦点を当てていますので、朝ドラの登場人物たちと照らし合わせて読めば、面白さが倍増するでしょう。

多くの関連記事で「散財して借金」「小学校を中退」「二人の妻を持った」といったスキャンダラスな側面がクローズアップされているせいか、富太郎に関しては破天荒なイメージがひとり歩きしている感もありますが、本書はその真実にも迫っていて読み応え満点です。

 

そこで今回は、本書の「小学校中退」と「妻との関係」について書かれた部分をご紹介したいと思います。
 

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在りし日の牧野富太郎
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