いつの時代も、若者は考えや行動がよくわからない存在として、「今どきの若いもんは」とその行動が揶揄されたりするもの。でも、実際に丁寧に実像に迫っていくと、理解できない価値観や行動の裏にも様々な背景が見えてきたりします。
around20(15歳~24歳)を中心とした若者を対象としたマーケティング機関SHIBUYA109 lab.の所長である長田麻衣さんは、毎月SHIBUYA109を訪れたaround20の若者たちと交流し、「若者の今」を追い続けています。2023年3月には、Z世代の価値観と消費行動の原則を徹底解説した『生の声から創る SHIBUYA109式 Z世代マーケティング』(プレジデント社)を刊行。その内容をもとに、長田さんに「若者のリアル」についてお話を伺いました。

企業の考える「若者像」は10年前で止まっている?SHIBUYA109は大幅にリブランディングされてどう変わったのか_img0
 


長田麻衣
若者マーケティング機関SHIBUYA109 lab.所長。
総合マーケティング会社にて、主に化粧品・食品・玩具メーカーの商品開発・ブランディング・ターゲット設定のための調査やPRサポートを経て、2017年にSHIBUYA109エンタテイメントに入社。SHIBUYA109 マーケティング担当としてマーケティング部の立ち上げを行い、18年5月に若者研究機関「SHIBUYA109 lab.」を設立。『生の声から創る SHIBUYA109式 Z世代マーケティング』(プレジデント社)を刊行。現在は毎月200人のaround 20(15歳~24歳の男女)と接する毎日を過ごしている。