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「閉経後、腟を使わずに放置したままにしておくと、更年期以降のさまざまな不調につながります。興味がある方には、”腟トレ”のひとつとしてセルフプレジャーの扉を叩いてみるのはいかがでしょうか」

そう話すのは、更年期世代の女性30万人以上のお悩みと向き合ってきた泌尿器科医の関口由紀先生。腟を使わずに放置するとどうなるのでしょうか?

 

「人間の身体は、使わない部分は退化するようにできています。筋肉も脳も使わなければ衰えますよね。医学的にはこれを『廃用性症候群』と呼びます。腟も同じで、使わないでいると腟の不快感・頻尿・尿漏れ・性交痛などのGSM(閉経関連尿路生殖器症候群)という病気につながっていきます。GSMを防ぐには、腟を使い続けることが大切。刺激を与えることで、血流がよくなり、粘膜の潤いが保たれるので、トラブルを遠ざけることができます。

腟を使うというのは、まず自分でできる腟の保湿やマッサージ、骨盤底筋トレーニングを習慣化すること。また、膣が萎縮してきた患者さんには、医療器具のダイレーター(膣拡張器)を使った治療やバイブレーターを使ったセルフプレジャーもおすすめしています」

腟トレとしても効果的なセルフプレジャー。

現在は多くのメーカーから女性向けのセルフプレジャーアイテムも発売され、リラクゼーションのひとつとしても注目が高まっています。

そこで今回は、数多くのセルフプレジャーアイテムを試してきた、セックスレス改善専門家の三松真由美さんに、セルフプレジャーのおすすめアイテムを紹介してもらいました。