顔の上にある色を使い、
カラーレスでも温かみを感じさせる
もっとも重要なアイテムは、影を作る「影色チーク(シェーディング)」と、顔に光を集める「ハイライター(ルミナイザー)」です。今回は、少し日にやけたようなリッチな肌に仕上げてくれるルミナイザーを使用します。逆に、影を入れたい部分に使うチークは、ラメやパールがたっぷり入ったものは不向き。少しおさえたものを選びましょう。影色チークを額まわりに使う際は、産毛の間にも色がふわりと入るよう、ブラシを生え際に入れ込むようにして動かします。全体的に顔に色がない分、光と影になるものには少し温かみを感じるものを選び、唇は濃いめの赤を入れて血色感を演出します。
使用アイテム
(A)自然な影を仕込める温かみのあるカラー
これもオススメ!
(B)あると便利! より深い影を落としたいところに
(C)スポットライトを浴びたような輝きを纏う
(D)高発色&ロングラスティングの赤リップ
HOW TO DO MAKEUP
①(A)をシェーディングブラシに含ませ、一度手の甲に当てて余分なクリームを落とし、額中央の髪の生え際→こめかみ→耳の前→頬骨の下→アゴのつけ根→アゴ先の順で、顔の輪郭をなぞるように肌になじませながら影を入れる。
② ①と同じ要領でシェーディングブラシに(A)を含ませ、耳裏から首筋まで入れて、顔だけが浮かないようにする。
③ 同じく(A)を、ノーズシャドウとアイシャドウとして鼻のつけ根から上まぶたまで入れ、眉頭の下から小鼻にかけて(B)を入れて指でボカす。
④ シェーディングブラシに残った(A)を顔の中央に鼻筋をまたぐように入れ、顔全体の色味のバランスを整える。
⑤(C)を頬骨の一番高い位置にハイライトブラシで細く入れる。
⑥ 唇に(D)を直塗りし、(B)を上唇の山と下唇の両脇に入れ、中央に向かって指でボカし陰影をプラス。
いかがでしょうか。今回は、より多くの人にチャレンジしていただいたいと思い、今まで書籍やミモレの記事でディファインメイクをご紹介してきたときよりも、細かい手順を割愛してシンプルにしました。ですがこのステップだけでも十分に、グッと骨格に沿った陰影と自分らしさが際立つ顔が出来上がります。
ここまで、全4回にわたり、3パターンのチークメイクをお伝えしてきました。それぞれ雰囲気が全く異なるものにしてみましたが、挑戦してみたいと思われたメイクはありましたか? どれが好きだった、またはこれを試してみたいなどの感想もぜひ教えてくださいね。
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撮影/髙木健史[SIGNO]
ヘア/西村浩一[VOW-VOW]
メイク/水野未和子[3rd]
スタイリスト/青木千加子
取材・文/中田絢子
編集/國見 香
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