こんにちは、エディターの昼田です。

ワンピース/ミラオーウェン 

この連載のタイトル「私と服の新しい関係」。
文章そのまま。断捨離して関係性が変わりました。
もちろん、洋服が好きという気持ちに変わりはないですが、どんなふうに変化の道をたどったのか、今日はお話ししてみたいと思います。

 

「洋服のストレスが減らない」という方は、この関係図をみてもらうと少しヒントになるかもしれません。

 

人と洋服。本来は独立した存在です。
けれども私は、自分に自信がなく、欠乏感が強い人間だったため、足りない何かを外側の何かで補おうとしていた。まさに洋服の力を借りて、自分を大きく見せようとしていたわけです。いいブランド、素敵な洋服を身につければ、いけてる私になれる。
私の場合は、洋服依存が過剰だったのだと思います。だから1000枚近くも所有していたわけで、明らかに不自然な状況だったと思います。症状にするなら「過服症」でしょうか。

洋服と人がベッタリくっつき、これは捨てようにも捨てられないですよね。私が、断捨離の初期に苦戦していたのも今なら納得。洋服に乗っ取られ、振り回されているような状態です(笑)。

この時代の私の特徴は

・おしゃれになりたい、素敵にみられたいという気持ちが強い
・着ている洋服で気分が上下する
・どうみられているかを必要以上に気にしていた

 

それが断捨離するなかで気がつくわけです。
私は、欠けた存在ではなかった。洋服を手放したところで、私のよさは少しも失われないのだと。
洋服と人がどんどん離れていきます。
捨てるほどにすっきりするのは、重なりがとれていくから。視界が開け、捨てるほどに力強さを増していく感覚があります。というのも、「捨てる」とは「もうあなたに頼りませんから! 」と宣言するようなものですので、自分自身にパワーが戻ってくるんですよね。洋服からの自立宣言です。

「どうしても手放せないもの」というのは強力な接着剤がついていますので、手放したときの爽快感は、買うとき以上のものがあるはずです。

 
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