今期のドラマは、“平成っぽい”がキーワードになっている気がします。ということで、平成ドラマが好きだった人には、ぜひ観てほしい作品を3つピックアップ! 魅力をたっぷり紹介していきます。
令和版トレンディドラマ?
『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)
ツッコミどころ満載なのが、逆にツボにハマってきた『真夏のシンデレラ』。このドラマ、一言でいうと“やばい”。こんなに景気がいい作品は久々な気がします。登場人物みんなはちゃめちゃで、自分勝手に恋をしている。なんだか、バブル期に放送されたトレンディドラマを彷彿とさせるんですよね。
この頃のドラマって、わりとありえない展開が多くないですか? 私は昭和最後の年、1988年放送の『抱きしめたい!』(フジテレビ系)が大好きなのですが、よくよく考えたら夏子(浅野ゆう子)が親友・麻子(浅野温子)の恋人を略奪して結婚しちゃった〜という設定からしてやばい。でも、そのやばさにあまり触れられることはなく物語が進んでいく。なぜなら、破天荒な人物がほかにもたくさん存在するから。
その一方で、令和で支持される作品って、いわゆる繊細なつくりのものが多いですよね。昨年大ヒットした『silent』(フジテレビ系)も、何気なく登場したアイテムが伏線になっていました。おそらく、『抱きしめたい!』が令和に放送されていたら、「親友の彼氏を横取りしちゃう夏子は、何か闇を抱えているんじゃないか?」とか、そういう部分にスポットが当たっていそう。
その点、『真夏のシンデレラ』はとにかく豪快なんです。すぐにキスしようとするし、流されるままにワンナイトしちゃうし、好きな人から返信がないだけで、大事な仕事をすっぽかして駆けつけちゃう(大雨の被害が心配だったにしても、やばい)。
最近はリアルを追求している作品が多いからか、この浮世離れした感じが逆に新鮮で。SNSで「おいおい!」とツッコミを入れながら、楽しんでいます。ベタな展開に、「くさっ!」と思うこともあるけれど、それさえ面白い!
『真夏のシンデレラ』みたいに、現実を忘れて純粋にドラマを楽しめる作品もいいですよね!
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