「そのまんまシャルロット」ではなく「シャルロット感×旬のテイスト」でコーデをアップデート
室井さんにコーデのポイントを伺いました。
「そのまんまシャルロットを真似るのは難しいので、やはり身長や体型にあったアイテムでトライするのがオススメです。なめ子さんはグラマラスな体型ですので、シャルロットのようなゆるトップスではなく、ややタイトめにして全体のバランスをとりました。
また、デニムのシルエットを今季らしくゆるめにしたことで、シンプルながらも現代風にまとまっております。仕上げの足元も、スニーカーではなくレザーのバレエシューズで、なめ子さんらしくフェミニンな印象に仕上げました」
とのことで「そのまんまシャルロット」というのが何か芸名のようですが、シャルロット感を取り入れつつ、旬のテイストにアップデートしてくださったようです。
『なまいきシャルロット』の有名なポージングは、ポケットに手を入れて右足の膝を曲げた立ち姿。片足立ちは得意なのですがいかんせん脚の長さが……。元ネタの写真を見るととにかく脚が細長くて曲げても余っている感じです。同じポーズをやってみたら、「Jazz」のハイウエストと、テーパードのシルエットのおかげで、短足もわりとカバーできたような気が。
シャルロット・ゲンズブールは、先日亡くなった母のジェーン・バーキンへの親孝行的なドキュメンタリー映画『ジェーンとシャルロット』も評判になっています。その作品では70代のジェーンと50代になったシャルロットが、変わらぬスタイルで、デニム姿で競演していました。
映画関連のイベントで聞いた話ですが、ジェーン・バーキンは生まれながらのセンスの持ち主で、夫だったセルジュ・ゲンズブールと、シャルロット・ゲンズブールにデニムの着こなしを教えたそうです。それまでスーツが多かったセルジュもジェーンのスタイリングによって一気に垢抜けたとか。
妻から夫に、親から子に脈々と伝えられるデニムファッション。大人の階段を上り、時には反抗的になりながらも、やはり母親に心のどこかで尊敬を抱いている……13歳のシャルロットのデニム姿に心惹かれたのは、そんな少女の成長のエッセンスが感じられたからかもしれません。
素敵なデニムで前を向いて歩いていけば、何歳になっても人は成長できる……そんな希望を抱いたデニムコーデの最終章でした。
(次回につづく)
室井由美子さんセレクト&着こなし提案! RED CARD TOKYO & upper hights最旬デニム
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骨格ストレート156cmアラフィフ、RED CARD TOKYOとupper hights最旬デニムに合わせるトップスの最適解は?【辛酸なめ子×室井由美子】>>
スタイリング/室井由美子
写真/目黒智子
ヘア&メイク/榎田茉季(ROI)
構成/露木桃子
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