白髪染めを何度も繰り返す中で感じる頭皮&髪トラブル。白髪は嫌だけど白髪染めには不安がある、でもやめられない……など、白髪染めに対するモヤモヤが常に頭の中にある人にとっては、植物の力で染める「ヘナ」は大変気になるところです。とはいえ、ヘナ未経験者には、謎が多いのも本音。 今回は、ヘナカラーの施術に定評のあるトータルビューティーサロンuka(ウカ)に、私たちが感じるヘナについての素朴な疑問について伺います。

「繰り返しの白髪染めに不安を覚える40代。ヘアで白髪を染めたら嬉しい変化が!【ヘナ染め・前編】」>>

 


教えてくれたのは……

 

uka 東京ミッドタウン六本木
カラーリスト 中田巧樹さん

東京でキャリアを積んだ後、活動拠点を海外へ。ロンドンやシンガポールでカラーリストとしての腕を磨き、帰国後ukaに入社。ヘアショー、セミナー講師、薬剤の開発など活動範囲は多岐に渡る。

Q1 ヘナと白髪染めの違いとは?


白髪染めはアルカリ染料と呼ばれ、髪のキューティクルを開いて、髪内部に色を入れます。キューティクルはうろこ状に揃っていると健康的な髪を保ちやすいのが特徴です。白髪染めによってうろこ状のキューティクルが開いてしまうとツヤを失ったり、パサつくなどのダメージを起こしやすいです。

一方、植物であるヘナはキューティクルを開くことなく白髪の表面を染めるため、髪の損傷を気にせずに繰り返し染めることができます。また‟ヘナの効果で、髪にハリコシやツヤが出た”などの声も、多く聞かれます。

Q2 植物の葉できれいに染まるのでしょうか? 髪がオレンジ色になると聞いたことがありますが……


ヘナ100%で使うと白髪部分はオレンジ色になりますが、同じく天然植物のインディゴをミックスすると赤味を抑えた髪色を作り出せます。 ウカのサロンではお客様のリクエストをお聞きし、ヘナとインディゴをブレンドしながら好みの色に近づけていくため、例えば自然なブラウンやダークトーンのブラウン、明るめのオレンジ系カラーなど、様々なパーソナルなカラー作ることが可能です。

右がヘナの葉を粉砕したもの。左はインディゴの葉。2つをブレンドすることで自分だけのカラーが叶う。


Q3 ヘナカラーはどんな人に向いていますか?  反対に向いていない人は?


髪や頭皮のコンディションに不安を感じている方にマッチします。例えば白髪染めを繰り返す中で起こる髪痩せ、きしみ、パサつきを感じる方、また頭皮の痒みが気になるけれど白髪はきちんと染めたい方にもヘナに向いているでしょう。この他にも、自然への配慮からヘナに関心を持たれる方も増えています。

けれどヘナカラーは天然の植物で染めるため、白髪染めのような豊富なカラーバリエーションはありません。ピンクやベージュのカラーなど、色味を最優先に考える方には向きません。またヘナ単体での脱色はできないためブリーチ効果を求めるのも不可能です。

 
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