始まりは小学校4年生。「なんとなく」学校に行けなくなって……


――こちらまで明るくなるような笑顔が素敵なekkyさんですが、子どもの頃は、どのようなタイプでしたか?

ekkyさん 動物が好きなので、動物園で働いてみたいって思っていました。アニメやゲームでは『ドラゴンボール』とか『ドラゴンクエスト』のような、弱かった主人公が成長していく話が好きでしたね。

 

――不登校だったそうですが、いつ頃から学校に通わなくなったのでしょうか。

ekkyさん 小学4年生ぐらいからです。いじめに遭っていたわけではなかったのですが、なんとなく、学校がつまらないなって思ってしまって、少しずつ休むようになったんです。

――学校に行かなくなって、先生や友達はどうでしたか?

ekkyさん 仲が良い友達からはめちゃくちゃ心配されました。先生など周りからもあれこれ説得されて、そのたびに「わかった」と返事をして、たまに学校に行ったりしていました。でも、ふだん学校に行っていないから勉強についていけないし、友達との会話にも入れない。それでまた行かなくなり……。小学校の最後の方は、ほぼ学校には通っていなかったですね。

――中学校はどうされたんですか?

卒業後は地元の中学に入学したんですが、中学校にあがってもやっぱり不登校の状態が続きました。そもそも長期間休んでいるので勉強に全然ついていけませんし(苦笑)。それにこの頃はまだ、自分から「変わりたい」とも思えなかったんですよね。そうやってずるずると休んだまま、中学校も卒業まで迎えてしまったんです。

――学校に行かなかった日はどのように過ごしていましたか?

ekkyさん 本当にダメな生活をしていました。テレビを観て、テレビゲームをしてダラダラ過ごしていたんです。おかげで、中学時代は120kgまで太っちゃいました(笑)。

「なんとなく学校に行かなくなって」小4から引きこもり、高校受験も失敗。彼はどのように“年間200回メデイア出演”の名物広報となったのか?_img0
写真:Shutterstock

ーー中学生で120kg! それはかなり大きくなりましたね! 家からは一歩も出ないような生活だったのでしょうか?

ekkyさん まったく家から出ないというわけではなくて、ゲームを買いに行ったり、ゲームセンターに行ったりはしていましたね。