小学校4年生から不登校だったという、“引きこもり”の過去を持つ、家電メーカー、サンコー株式会社の広報ekky(﨏晋介)さん。彼は、長きにわたる引きこもり生活をどうやって脱出し、どのようにして“人気PR”になったのでしょうか? 第2回めのインタビューで詳しく語っていただきます。

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前回のインタビューはこちら
第1回「なんとなく学校に行かなくなって」小4から引きこもり、高校受験も失敗。彼はどのように“年間200回メデイア出演”の名物広報となったのか?>>

 
 

専門学校中退、高校受験の失敗からの人生やり直し


――中学卒業後、いちどはアニメの専門学校に進学されたものの中退。そして1年遅れて高校を受験するも不合格……それはさぞかしお辛い体験だったのではないでしょうか?

ekkyさん そうですね。一度目の高校受験に失敗したことで、“ここで人生をやり直さないと、将来、働くこともできなくて人生が終わる”と強く思ったんです。そこから必死に勉強し直して、翌年には簿記やパソコンの資格を学びながら高卒の資格が取れる高校を受験して受かりました。通学には1時間半かかったんですが、無遅刻無欠席で頑張りました。

――いきなりの無遅刻無欠席。いったい何があったのでしょう?

ekkyさん 高校に入学した時に「ここから僕の人生が始まる。高校に入学してまた脱落するのか、うまくいくのか……。もしも1日でも休んだら終わり」と自分で覚悟を決めたんです。それで気づいたら、学級委員にも立候補していたんですよね。