年齢によるいい変化2:環境が良くなった


・失礼な態度をとられにくくなった(58歳)。
・若い頃によく被害にあっていた痴漢にあわなくなった(49歳)。
・化粧や見た目などで、“男性受け”を狙うより自分の「好き」だというものを優先するようになり、自分らしくいられるようになった(56歳)。
・仕事で親子ほど歳が離れた若手社員を指導し、その社員が育つ姿を見ていると、歳をとるのも悪くないなぁと感じる(48歳)。
・人の痛みが分かり、感謝できるようになったからか、表面上ではない人との付き合いができるようになった(53歳)。
・子育てが終わり、自分の時間が使えるようになった。これからはヨガや料理など、色々なことをチャレンジしたい(54歳)。

など。

「若い女性(男性)だからこその大変さ」というのはあります。たとえば、仕事では、経験値が低い分、説得力がなくて、“小娘(小者)扱い”されることも。
また、自分は仕事をしたいだけなのに、取引先の人に恋愛対象にされ、面倒な思いをしたことがある人もいることでしょう。
歳を重ね、そういう「恋心を含んだ女性(男性)扱い」をされにくくなるのを寂しいと思う人もいるかもしれませんが、仕事がしたい人にとっては、むしろ「働きやすくなってよかった!」と感じることも。

また若い人は、「身の危険を感じる場面」に出くわすことも少なくありません。痴漢もそうですが、襲われそうになる恐怖を抱いたことがある人は、意外といます。
歳をとり、ターゲットにされにくくなることで得られる「安心感」はありますよね。

 

今の年齢だから「言えること」が増えた!


ある程度の年齢になったからこそ、「発言しやすくなった」と感じる人も多くいます。偉そうになる必要はありませんが、“ある程度の年齢を重ねてきたからこそ言えること”はありますよね。

私はアラフィフですが、コラムニストの仕事においては、そこに大きなメリットを感じています。なぜなら、30代の頃は「自分のような若造が、こんなことを言ってもいいのだろうか?」と遠慮していたところもあったからです。

アラフィフは、現役としてバリバリ働く最後の10年間のようなところがあるので、「そろそろこういったことも書いてもいいでしょう。今、書けなければ、いくつになったら書けるの? 60代? 70代?」みたいな思いがあります。だから、思う存分、書ける今は、楽しいのです。

歳を重ねることで、若さや体力は失いますが、その分、「得られるもの」があります。それを生かしている人は、人生に面白さを見出します。
それについては、次のページで紹介します。