年齢によるいい変化3:「経験に基づく知識と知恵」を活かす喜びがある
・経験の積み重ねによって、突発的なことが起こっても焦らなくなった。部下に対して、具体例を示して、落ち着いて対処できるようになった(57歳)。
・若い頃、たくさん失敗したことで、器が大きくなった。たくさんの経験を積んで、自分自身と向き合えたことが、仕事にも生かされている(51歳)。
・「色々な考えの人がいる」と思うようになってから、丁寧に話を聞くことに徹するようになり、うまくいくようになった(50歳)。
・知識が増えたことで、騙されにくくなった(54歳)。
など。
現代は、いくらでも情報を調べられる時代ではありますが、「経験に基づく知識と知恵」は、“経験者ならではの武器”と言えます。特に物事はケースバイケースなことが多いので、「どの知識が役立つか」の判断は、経験がものを言うことも。
いくら頭では理解していても、やはり経験をしてみないと分からないことは多いですしね。
歳を重ねることは「進化」!
「人としての成長度合い」には個人差ありますが、各々のペースで「歳を重ねることで得られているもの」はあります。
特に、「いい方向に進んできている」と感じている人にとっては、今の自分が、今までの人生の中で「一番進化している状態である」と考えていることは多いもの。それは、たとえ太ってしまっても、皴や白髪が増えていても、です。
身体的な退化はあっても、「“人生”というスケール」で見れば、歳を重ね、経験を増やしているがほうが、人として進化しているもの。
高齢になって体がうまく動かなくなってきたのだとしても、それも、ずっと生き続ければ、誰もがいつかは通る「人生の経験」であり、20代で経験できることではありません。
「老化を経験する」というのは、人生を歩んでいる(進んでいる)からできるものだとも言えるのです。
本来、色々な経験をして、年老いていくことは、美しいことです。“人生の最終形”に向っているからです。
もちろん、高齢になり、自分1人では生きていけなくなり、周りに迷惑をかけてしまうことはあるでしょう。だから一見、「進化」とは言い難い場合もありますが、それでも、その人にとっては、その出来事を通して、「なにかを得ている(学んでいる)」こともあるのかもしれません。
高齢になれば、当たり前ですが、40、50代の老化とは比べものにならないほど、体の言うことがきかなくなってくることは多い。
そんな「年老いていく自己を受け止める」「死に向かうことを容認する」までに至るには、とてもハードルの高い学びがあります。そうなったとき人は何を感じ、何を学ぶのか。人それぞれに得るもの(学ぶもの)は違ってくるでしょう。
1年、1年、歳を重ね、進化していく自分を、もっともっと愛していきたいものですね。
【漫画】歳を重ねることは「進化」だから
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