日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、周囲のなにげない一言にモヤモヤしているというエピソードです。

 


一生懸命自己管理しても「余裕があっていいね~」にガクッ


エピソードをお寄せくださったのは、経理のベテランとして働くシホさん(40歳・公務員)。

とある公共機関の経理部で課長をしています。30歳の頃から経理一筋で、資格試験なども受けながらずっと仕事の腕を磨いてきました。

プライベートでは美容が趣味。「疲れたおばさん」に見えないようにスキンケアやメイクを頑張っています。仕事の繁忙期は生活が乱れやすいのですが、週末に食事を作り置きしたり、評判のよいサプリをとりいれたり……。最近は、「体力づくりが必要だ」とYouTube動画を見ながら筋トレをはじめました。

おかげで、自分が好きな自分をキープできていると思うのですが、ちょっとモヤモヤすることが。職場の上司や同僚が、「私は子どもがいるからいつもぼっさぼさなのに、シホさんはいつもきれいにしてて余裕があるんだね」「いつも元気そうでうらやましい。僕なんてこんなにくたびれてるのに」みたいなことをよく言うんです。

私は独身だし、確かに時間にもお金にも余裕があるのかもしれません。でも、独り身の不安から貯金もしているし、美容やケアはお金より努力の面が大きいと思います。

一度気になってしまって以来、朝、新しい口紅を塗るときなんかにふと、「また、余裕があってうらやましいみたいに言われちゃうのかな」とモヤモヤします。疲れ果てて「身の回りのことなんてどうでもいい」みたいな日もいろいろ頑張っているのが馬鹿みたいと思ってしまいました。

 


「自分が好きな自分」でいるのが最優先


どんなに仕事が忙しくとも美容やケアを頑張るシホさん、自分で自分のメンテナンスをできる素敵な大人ですね。

「20歳の顔は自然からのプレゼント、30歳の顔はあなたの人生によって刻まれる、50歳の顔にはあなたの価値があらわれる」

ココ・シャネルの言葉にあるように、年を重ねるほどに、自分の容姿には「自分自身」があらわれるのだと思います。

人によって価値観は違うので、「自然のままでいい。無理に若返ろうとしたりしなくていい」という人もいるでしょうし、「理想の自分でいられるように、工夫したい」と言う人もいるでしょう。いずれにしても、「自分の容姿に自分で納得している」ことが大切でないでしょうか。

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【漫画】美容を頑張るほど「余裕があるね〜!」といじられるモヤモヤ
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