“友達になりたいだけなのに、異性というだけで勝手に恋愛と捉えられてしまう”深雪夜々


「カタツムリになりたい、カタツムリになりたい……」

予告動画で、そうつぶやいていた深雪夜々(今田美桜)。彼女は、純粋に友達になろうとしただけなのに、男性からは勝手に恋愛ととらえられ、女性からはそんな姿をねたまれてしまう……というなんとも切ないキャラクターです。だから、雌雄同体のカタツムリに憧れているのでしょうか。

 

椿のターンでも語ったように、男女の友情を構築するのは本当にむずかしいですよね。余力があった学生時代は、友情に時間を割くこともできましたが、夜々のように結婚を意識する世代になると、“異性=結婚相手”という目で見る人も出てきます。そういう人を見るたびに、「小さい頃は、男女関係なく泥団子とか作って遊んでいたのになぁ」と思うこともしばしば。

また、「恋愛には発展しなそうだけど、いい友達になれそう!」と思った相手でも、どちらかが恋に落ちてしまえばゲームオーバーです。すごく気が合って、何でも話せる間柄だったのに、告白を断ってしまったら、もう連絡がくることはない。「付き合うことはできないけど、友達として仲良くしていきたい」なんてお願いをしたって、これまで通りの関係を続けることはできません。すぐに恋愛対象として見られる夜々は、これまでいろいろな葛藤や孤独を感じて生きてきたのだと思います。