MEGUMIさんが企画・プロデュースしている女性応援ドラマ『くすぶり女とすん止め女』(テレビ東京)。10日から放送スタートしたのですが、ご覧になられましたでしょうか?
本作は、モラハラ夫と離婚したいのに踏み切ることができない2児の母・郁子(西田尚美)と、恋愛も仕事も万年2番手の令和世代・ほのか(香音)が、世代間ギャップを逆手にとって現代の女性が抱える悩みや違和感に切り込んでいく物語。私は、昨年11月に放送された『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』(こちらも、MEGUMIさんプロデュース!)が大好きだったので、今回も放送開始を待ち焦がれていました。
MEGUMIさんプロデュースのドラマって、なんだか独特の世界観があるんですよね。ムカつく人たちがたくさん出てきてイラッとするのに、観終えたあとは不思議と爽快感しか残らない。『くすぶり女とすん止め女』第1話も、郁子の夫・武(勝村政信)のモラハラっぷりに心がやられる……というよりは、今から一緒に〜これから一緒に〜殴りに行こうか〜♪という強い気持ちになりました(笑)。
というわけで、本稿では魅力たっぷりの『くすぶり女とすん止め女』を徹底解剖していきます!
「〇〇よりマシって思う人生って、どうよ?」
この第1話のサブタイトルに、ハッとさせられた人も多いのではないでしょうか。
はっきり言って、郁子の人生は全然マシではない。というか、むしろ不幸です。第1話を観ていただくと分かりますが、武は「本当にこんな人間いるの?」と思ってしまうレベルのモラハラ夫。警察に突き出してもいいレベルなのに、郁子はずっと耐えてきました。
息子の訴えがあり、ようやく家を出る決意をしたのに、郁子の母は「殴られてないだけマシ」「経済的に困ってないだけマシ」と言い聞かせ、武のもとに帰そうとします。いやぁ、ちょっと待って! と思いましたが、郁子はこれまで「お前は、世間知らずの専業主婦なんだから」とマインドコントロールされてきたせいで、自己肯定感が底辺なんですよね。“どうせ私には経済力がないし”と、家に帰ってしまうんです。
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