vol.74
“歯磨き塗り”で、くっきりマットリップが新しい表情に仕上がります
今回のテーマは、マットなリップカラーの塗り方。上の写真の違いはリップ。でも、実は使っているアイテム自体はまったく同じなんです。左の写真はリップスティックを立てて塗った発色度100%の仕上がり。一方右写真は、リップスティックを寝かせて塗った発色度20%くらいの仕上がりです。“同じリップでも、塗り方次第で仕上がり感をコントロールできる”というのが今回のお話しです。
「似合わないかも」「失敗したかも」と思うリップは
一旦塗り方を見直してみて
シックなレッドブラウンや深みのあるモーヴレッドの少しマットさのあるリップカラーは、ドラマチックな印象で、華やかな場やドレスアップのシーンにもぴったりのアイテムです。しかし、せっかく買ったのに「普段使いは難しい」「派手すぎた」「私には似合わないかも」と、なかなか出番を失っている……という方、実は多いのでは?
でもそれは、直接塗りであれ、ブラシを使うであれ、しっかり発色させて、リップの発色強度100%で塗ることを前提としているからかも。特に最新のリップは非常に発色にも優れているので、一度塗りでささっと塗っただけでもしっかり発色しますよね。
「リップに他の塗り方なんてあるの?」と思われるかもしれませんが、実はあります。
それは、リップの側面を使って、さするように薄くつける“歯磨き塗り”。リップの先端を使って塗るのとは違い、表面をそっとかすめるくらいの弱〜い力で塗れるので、色のニュアンスは生かしながらシアーな仕上がりがかないます。
こちらは、リップスティックの先端で唇に直塗りした、いわゆる普通の塗り方をしたリップの仕上がり。リップ本来の発色感を100%発揮した、華やかな仕上がり感です。もちろん、この塗り方も正解です。
こちらは、まったく同じリップスティックを横に寝かせ、側面で唇をさするように“歯磨き塗り”をしたリップの仕上がりです。発色の強さを20%くらいに抑えることで、色は同じなのに、軽やかな印象に。似合うシーンやファッションにも幅が出て、濃いカラーの使いやすさもぐっとアップします。
- 1
- 2
Comment