今週ウィリアム皇太子ご一家から、今年のクリスマスカードが公開されました。ジョージ王子の誕生以降、実は不定期に始まったクリスマスカード画像の公開でしたが、今では世界中のファンが期待をする、もはや恒例となりました。お決まりではなく、また王室のルールもないからこそ、時代性はもちろん、ご一家の個性が表れる上に、昨今では画像に秘めた思い(主張)すら感じられます。

過去に選ばれたクリスマス用画像とともに、これまでで最もインパクトの強かった今年の一枚をご紹介します。なかなかレアな離婚前のダイアナ元妃とチャールズ皇太子ご一家のクリスマスカード画像も発見! 現在に至るウェールズ公爵家の画像選びのルーツも、やはり愛する母ダイアナ妃にあったのかも? と感じるかもしれません。

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2023年:モノクロ+究極のシンプルファッションで記念撮影の意味は?
 

ジョージ王子:シャツ/ポロ ラルフ ローレン 
シャーロット王女:ブラウス/アマイアキッズのビスポーク キャンバスシューズ/トロッターズ

今年のクリスマスカードとして公開された画像はなんと新鮮な初の試み、モノクロのお写真! 撮影したのはJosh Shinner。ご一家にとって初めてのフォトグラファー。皆様がシャツ+パンツという、超カジュアルなスタイルなのも印象的ですね。

ウィリアム皇太子だけ、どうやら白ではなさそうですが、その他の皆様は白のシャツ。プリンスはチノパン(末っ子のルイ王子はショートパンツ)、プリンセスはブルーデニムと、それぞれがリンクもしています。中でも、シャーロット王女とルイ王子の靴が、ずっと愛用されてきたキャンバスシューズというのも、今回の画像の象徴的な点といえるでしょう。

ナチュラルで親近感のあるご一家のお姿を見せつつ、同時に、環境問題について活動をされているご夫妻だからこその、ミニマル・スタイルのアピールも感じられます。

更に、この究極のシンプルファッションから、皇太子ご夫妻、ご一家としての決意や、(当然のごとく)内面の強さ、といったものを感じてなりません。

個人的に、中央でお一人でお座りになっているシャーロット王女に、ダイアナ妃(座り方)とエリザベス女王(お顔と存在感)の影を感じて、勝手に感動しました。

ではここからは、ご一家の歴史がうかがえる、過去のクリスマスカード画像をご紹介します。

2014年:第一子の、1歳のバースデー記念画像を使用

2014年7月2日撮影。ロンドン、自然史博物館で開催された「驚くべき蝶々」展をご覧に。写真:代表撮影/ロイター/アフロ

当時、王位継承順位第2位のウィリアム王子とキャサリン妃ご夫妻に誕生した、念願の第一子。いうまでもなく継承順位第3位のプリンス、ジョージ王子です。
一歳のお誕生日を記念して公開されたこの画像を、世界中から届いたクリスマスカードのお礼としても使用されました。
それまでの王位継承者の子育て方とは異なり、なるべくご自分たちの手で子育てをと希望され、イクメンぶりでも話題となったウィリアム王子。現代にマッチした考え方や、ご夫婦で子育てを楽しまれる様子がうかがえる画像ですね。そして何より、我が子の誕生と成長への喜びにあふれた画像でした。

2017年:王族らしいフォーマルな記念画像

キャサリン妃:スーツ/キャサリン・ウォーカー 写真:ROTA/Camera Press/アフロ

この年には、すでに第二子シャーロット王女も誕生。ウィリアム王子(当時)はスーツ姿+タイで、キャサリン妃もセットアップとかっちりした装いをされ、ジョージ王子やシャーロット王女も、当時の最もキチンとしたスタイルです。この時から、皆様のお洋服の色がブルーでリンクしていますね。今よりも淡い、ペールブルーというのも爽やかで、若さや今(皇太子一家)とは異なる立場
の違いを感じさせます。

一見なんの違和感もない、プリンス&プリンセスご一家のフォーマルな画像ですが、過去唯一ともいえる、たった一度のフォーマル画像です。正直なところ、最新画像のデニム+キャンバスシューズでの撮影を見て少々驚いた私としては、むしろ、こうでなくて良いの? と疑問に思いつつ、改めて自由でフレキシブルな英国王室を実感した次第です。