パラダイムシフトの今、「美の価値観」を刷新し続けてきた美容ジャーナリスト齋藤 薫さんが、注目したいある視点をピックアップします。

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雅子さんではダメでしょうか?


「小和田雅子さんではダメでしょうか?」

当時の皇太子が、自らの結婚について改めてそう語った時、 最初の出会いから、既に6年の月日が流れていたと言われます。過去に一度、お二人の結婚の可能性が浮上したものの、すぐに白紙となっていたとも。

だから皇太子の周囲も、また雅子さま自身も、すっかり終わった話と考えていたはずですが、皇太子だけがその可能性を心の中で秘かに温めてきたということになります。少なくとも5年以上……。

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その長さに、実はとても重い意味を感じたのです。ふと思い出されたのが、英国ウィリアム王子がヘンリー王子の結婚に際して、「もっと時間をかけたら?」と苦言を呈したこと。

「急ぐ必要はない。あの子のことをもっとよく知る必要がある。できるだけ時間をかけるように」と兄が弟に言ったことで、仲が良かった兄弟の間に初めて溝ができたと言われます。

 


のちに、自分の恋人を兄が“あの子”と呼んだことにも腹を立てたことがわかっていますが、この時ウィリアム王子はどういう意図を持って「時間をかけて」と言ったのでしょうか。