「どうやら、娘を預けて彼に会いに行った日は、私と会っていたと嘘をついていたみたいで。怪しく思った旦那さんが、彼女を問い詰めて白状したと聞きました。香菜さんもそれで反省して、今はもう相手の連絡先も消した、と話していました」

一時とはいえ、香菜さんの秘密を知ってしまった彩子さん。
「不倫の共犯にされたようで、気分が悪かったです。でも、子ども同士が仲が良いため、ママ友づきあいを辞めることはできなくて。しかも香菜さんは、主人の店の常連さんですから。これからは、おかしいなって思ったら、子どもを預かったりするのは絶対に止めようと心に誓いました」

既婚者向けのマッチングサービスは、アプリ以外にも、既婚者同士の合コンやパーティーなど、さまざまに存在しています。

利用するかしないかは個人の自由ですが、ほんの好奇心のつもりが、いざハマってしまったら……。バレてしまったときの不倫の代償は計り知れません。

たとえうまく隠し通せているつもりでも「ママ友」たちの勘のするどさで、噂はすぐに広がってしまうかも……。

 

文/池守りぜね
編集/立原由華里
写真/Shutterstock